ゴーン社長インタビュー。燃費不正からクルマの魅力までツッコむ
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
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そんな中、三菱自動車に支援を発表した後の5月16日に、日産のカルロス・ゴーン社長にインタビューすることができた。同時通訳を介したインタービューだったが、刺激的な議論もできた。最初に燃費不正についての見解を紹介しよう。
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清水:いつ三菱自動車の不正を知ったのか?
ゴーン社長:私が、それとも担当者が? いずれにしても燃費の届け出値がおかしいと気づいて三菱自動車に相談し、不正が発覚した。そして発表した。
清水:三菱自動車の違反が、どの法令違反に当たるのかはまだ定かではないが、日産もデイズのユーザーにしっかりと説明する必要があるのではないだろうか?
ゴーン社長:この点についても、すでにユーザーには説明している。
清水:行き過ぎた燃費競争に関してはどう思うか?
ゴーン社長:技術的なことは分からないが法令に則って燃費性能を開発している。実燃費(RDE=リアル・ドライブ・エミッション)はまだどこのメーカーもできていない。
・・・私が聞きたかったのは、不毛な燃費競争についてのゴーン社長の見解だったが、技術や戦略に関わる問題は答えにくかったようだ。
一方、三菱自動車との提携に関してはあくまでもパートナーシップでマージ(買収)ではないとゴーン社長は力説する。しかし、1999年に日産を傘下に収めたときもパートナーという言葉を使っていたし、34%の株式比率は完全に経営権を握ることになる。また、「益子会長が支援してほしいというので彼を全面的に信頼し、資金援助した」と日産の立場を説明し、今後は日産から人材を送り込み、十分に精査してから共同事業を決めていくという。このシナリオの中に、今回の不正に対する、日産側の総括が含まれていることを願う。
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