V8搭載・FRフェラーリ カリフォルニアに試乗!
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:フェラーリ・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:フェラーリ・ジャパン
このように、乗った瞬間からスポーティな走りを堪能できるのがカリフォルニアの魅力だが、それだけがこのクルマの楽しみ方ではない。卓越した日常での使い勝手も身に着けているのだ。
たとえば高速道路のクルージング。トップを開け放ったままでも助手席のパートナーと会話を楽しむことができ、女性が髪を束ねなくても後悔しない素晴らしい空力特性を持っている。電動ハードトップはわずか14秒で収納され、気が向けばすぐにオープンエアを堪能できる。
エマージェンシーの域を出ないとはいえ、後席に2人分のシートが備わっている。同じ空間に、エクストラの荷室やペットのためのスペースをオーダーすることもできる。そして後席バックレストを分割して倒せば、大人2人が乗った他にゴルフバッグのような長尺ものを積み込める。
構えることなく乗れて、公道を走っていても楽しい。これが最も重要で、これまでのフェラーリと最も異なる点だ。耽美的で飾っておきたくなるフェラーリも素晴らしいし、サーキットで走る前日に高揚して眠れないフェラーリも素晴らしい。しかし、そんなクルマで躊躇なく遠出できることもまた素晴らしいに違いない。唯一の欠点は、本国での価格が17万7500ユーロ(約2200万円)と、誰もが手に入れられるプライスタグではないことだろう。
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