新型 C4ピカソ&グランドC4ピカソに海外試乗
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:プジョー・シトロエン・ジャポン
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:プジョー・シトロエン・ジャポン
デザインは、LEDランプを挟んだ上下2本のラインが中央で上に跳ね上がってダブルシェブロンをかたどったマスク、2分割することで細くしたAピラー、ルーフにまで侵食した大きなフロントウィンドウなど、フロントセクションはほぼ共通だが、プロファイルとリアセクションは大きく異なる。横から見ると、5シーターは卵のようにルーフがなだらかに下がっていくが、7シーターは3列目の住人のためにルーフは後端までほぼ水平を保つ。
また、7シーターはシルエットに沿って樹脂パーツが埋め込まれていて、そのルーフ部分にレールが隠されている。リアは最近シトロエンが気に入っている3D効果で奥行きがあるかのように見えるリアコンビランプが、このクルマにも使われる。ただし、リアコンビの形状は5シーターと7シーターでは違っていて、後ろから見ると短いほうか長いほうかが一目瞭然だ。全体から受ける印象として、アルファードやエルグランドのようなギラギラ感はなく、ノア/ヴォクシーやセレナのように家族臭がプンプンということもない。国産車ではエスティマかオデッセイあたりと雰囲気が似ているが、もう少しアバンギャルドな感じ。内外ともに現行型よりも質感が向上した。
縦列駐車のしやすさが価値となる欧州車は、モデルチェンジに際し、どちらかと言うと全長の変化に慎重で、全幅を増すことで居住空間を稼ぎがちだが、ピカソの場合はホイールベースを刷新することで、全長、全幅を増加させることなく居住空間を拡げた。新しいプラットフォームはEMP2と呼ばれ、ピカソで初めて用いられた。今後のCセグメント以上のプジョー、シトロエン各車に用いられる。ピカソの次に採用されるのはプジョー308のはずだ。ちなみに、現在売られるC4ハッチバックは、これよりも旧世代のプラットフォームを用いている。
新プラットフォームは重心が低いのが特徴で、ピカソの場合、全高が51mm低くなったにもかかわらず、乗ってみると室内高は同程度確保されていることがわかる。また、最近のトレンドにのっとって、全長を伸ばさずにホイールベースを伸ばしており、それは2列目の足元が広がり、ラゲッジ容量が約70L増加するというご利益となって表れている。現行のC4ピカソも居住空間に不満はなく、例えば世界中でライバルのVWトゥーランと比べても3列目を含め同等以上のスペースを誇るが、ピープルムーバーとして空間が拡大するのはいくらでも歓迎したい。しかも全長、全幅が拡大しなかったのは日本市場にとっては朗報だろう。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
17年ぶり復活! トヨタ新型「ラージSUV」登場へ! 全長5m級のビッグな“ステーションワゴン”SUV「クラウン エステート」どんな人が買うのか
アウディは頂点を目指す!アウディのトップEVモデル、新型「アウディ e-tron GT」の走りとは?
国際運転免許証でのレンタルをニコニコレンタカーが解禁! 利用者層が拡大するぞ
[car audio newcomer]ホンダ シビックタイプR(高松さん)by ピットハウスコスギ 後編
ハミルトン「レッドブルの1台に挑戦できてうれしい。今年一番のレースだったかも」メルセデス/F1第6戦
新しいフォルクスワーゲン カリフォルニアが出た!──GQ新着カー
実感! いつの間にか街の自転車屋が減っている!?
「黄色い“縁石”」どんな意味? よく見ないと「うっかり違反」になるかも!? 実線・点線2つの違いは? 謎の「黄色サイン」の意味とは
フレアワゴンカスタムスタイルの燃費性能を徹底チェック!実燃費はどのくらい?(2023年~現行モデル)
アロンソ15番手から9位「ラッキーもあって入賞。予選よりはパフォーマンスが良かった」アストンマーティン/F1第6戦
[新型CX-80]もいいけどやっぱ[CX-8]の中古も捨てがたい!! 中古で買うなら何年式が狙い目!?
ホンダ・ステップワゴンってどんなクルマ? 詳しく解説!
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介