ペッパーミルといえば…WBCと自動車メーカー? ライオンマークに秘密あり
掲載 carview! 文:編集部/写真:Stellantisジャパン 9
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WBCでのヌートバーのパフォーマンスで俄然注目度が増したペッパーミル(胡椒引き)。実はこのペッパーミルと深い縁を持つクルマメーカーがある。それは「プジョー」。今では多国籍メーカー「ステランティス」傘下の一ブランドになっているプジョーだが、日本国内での知名度の高さはフランス車ナンバーワンだろう。今回は、そんなプジョーとペッパーミルの関係を紹介したい。
昭和末期からの自動車ファンにとってプジョーと聞いて思い出すモデルは、コンパクトなボディで大ヒットした「206」、映画「TAXi」でも活躍した「406」、ラリーシーンで注目された「205」など。どの車も猫足と称される当たりのソフトなサスペンションと、小排気量でも元気のいいエンジンが売りだった。
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それらのフロントに備わっていた前足を上げたライオンのエンブレムは、最近になってライオンの横顔に変わってしまったが、実はそのどちらとも異なるもうひとつのロゴがある。四つ足で立つライオンの姿を横から描いたそのロゴこそが、ペッパーミルなどのキッチンウェアを生産する「プジョー・ミル」のもの。ロゴをレストランなどで見たことがある人もいるかもしれない。
なぜ、自動車会社がキッチン用品を?と思うかもしれないが、プジョーのルーツは1810年に創業した家族経営の鉄製品製造会社。当時、プジョーが生産していたのは傘や女性用スカートの骨組み、自転車などで、こうした取り扱い製品の一つとして1840年にペッパーミルの生産も始めたというわけだ。
そして、長年培った金属加工の技術を活かして1889年に蒸気三輪車を作成したのが、クルマメーカーとしての出発点となる。なので、カーブランドしての歴史が130年余なのに対し、ペッパーミル生産の歴史はプラス50年程あるから、ペッパーミル会社がクルマも作り始めたと言った方がいいかもしれない。
プジョーのキッチン用品のラインナップは今や、ペッパーミルにとどまらずソルトミル、コーヒーミルなど様々な「挽く」グッズに加え、ワイン用のデキャンタ、コルク抜き、グラスなどにも拡大している。そして、どれもがフランスのエスプリを感じさせる優れたデザインと、高い機能性を兼ね備えており、この点ではクルマと共通なのだ。
ちなみに、家族経営でスタートしたプジョーは、長年に渡りプジョー家が実質的に所有していたが、ステランティスに統合された後も、プジョー家は同社の大株主として君臨している。そのため、経営体制の点でも旧来からの伝統を今でも受け継いでいると言えるだろう。
実は筆者もプジョーのペッパーミル(電動および手動)とソルトミルを10年以上使っているが、テーブルに置くだけで絵になるデザイン性の高さと、滑らかな挽き味にはさすが老舗ブランドと唸らせる使い勝手と、自己満足に浸れる心地良さがある。円安もあって若干お値段が高いことは否めないが、仏車ファンならずとも興味のある人は一度手にしてみると納得してもらえるかもしれない。
考えてみれば、日本を代表する自動車メーカー、トヨタも系列の株式会社豊田自動織機で祖業に当たる織機を作り続けている。こうした伝統を重んじる姿勢こそ、21世紀にも輝き続けるクルマメーカーにとっての「秘伝のタレ」かもしれない。
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