東京オートサロンの熱狂ぶりを見て今の日本のプロ野球に似たものを感じた - 東京オートサロン
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:伊達軍曹 22
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:伊達軍曹 22
数字を見ても、弱小と言われることが多い東京ヤクルトスワローズですら2019年の1試合平均入場者数は2万7543人。昭和の時代は外野スタンドで酔っぱらいのおっさんが寝ていたり、カップルがチューをしていた南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)の1試合平均入場者数は、今やなんと3万6891人だ。
プロバスケットボールのB.LEAGUEをくさすわけでは決してない。だが同リーグの2018-19シーズンにおける「最多」の入場者数でも1万2972人であったことから考えると、現在のNPBは過去のような「キラーコンテンツ」ではなくなったものの、依然として「おばけコンテンツ」ではあるのだ。
東京オートサロン2020における来場者および各チューナーの熱気、そして各自動車メーカーや各輸入車インポーターの本気っぷりを見るにつけ、筆者はNPBと車いじりカルチャーとの相似を感じずにはいられなかった。
両者とも、外野の分析者から見れば「過去のカルチャー」であり、実際、それを愛好する者の絶対数は減ってきている。また今後自動運転や電動化がさらに進むごとに、全体としてのシュリンク傾向は強まっていくのかもしれない
だがそれは「モノや娯楽が少なかった時代のマス向けコンテンツが、時代が下るごとに分派していった」というだけのことで、そのカテゴリーの死滅を意味しているわけでは決してないのだ。
20年後のことはさすがにわからない。だが少なくともおそらく今後10年ぐらいは、東京オートサロン的なるものは「一部で」熱狂を生み続けるだろう。
その「一部」は、お茶の間から見ればマイナーな存在なのかもしれない。だがその内部は、分派してマスではなくなったことで、よりディープに熱く煮えたぎるのだ。
(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
----------
伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!