エンジン車好きは安心してほしい! 最近のEVには「そのうちハイブリッドが加わる」可能性が高い
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 236
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そのなかで、現時点における最適解のひとつとされることが多いのが、トヨタが掲げる「マルチパスウェイ戦略」です。
「全方位戦略」と表現されることもあるこの戦略は、簡単に言えば、BEVだけに依存せずにカーボンニュートラルを実現することを目指すものです。
より具体的に言えば、BEVはもちろん、PHEVやFCEV、さらには既存のハイブリッドや内燃機関も含めた、あらゆるパワートレインのクルマを提供することを意味しています。
たとえば、BEVは走行時にはCO2を排出しませんが、製造時や廃棄時、あるいは走行に用いる発電まで考慮に入れると、ガソリン車と同等以上のCO2を排出する可能性があります。
これは、ほんとうの意味でのカーボンニュートラルを目指すのであれば必ずしもBEV専業となる必要はない、というトヨタのメッセージと考えることもできます。
たしかに、先行きが不透明ななかではどのような事態にも対応できるようにしておくことは重要です。
ただ、誤解してはいけないのが、これはあくまでもトヨタにとって最適な戦略のひとつという点であるということです。
世界トップクラスの規模を誇るトヨタだからこそ多くの選択肢を持つことができるのであって、すべての自動車メーカーが真似できるものではありません。
むしろ、経営戦略においては「選択と集中」のほうが重要となる場面もあります。
BEVだけが答えではないのと同様に、「マルチパスウェイ戦略」も唯一無二の答えではないということを理解しておく必要があります。
(次のページに続く)
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