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新型シロッコ国内試乗 吉田匠が魅力に迫る!

1.4リッター直噴ツインチャージャーの“低速官能”

そのニューシロッコ、日本で発売されたのはシロッコTSIと2.0TSIの2車種。正式なバリエーション名が単にTSIと呼ばれる前車は、1.4リッター直噴4気筒ツインチャージャーエンジンに7段DSGを組み合わせたもので、日本でのベーシックモデルになる。一方の2.0TSIは、2リッター直噴4気筒ターボと6段DSGの組み合わせを搭載し、高性能モデルという位置づけになる。発生するパワーとトルクは、前車が160psと24.5kgm、後車が200psと28.6kgm。つまりシロッコは、日本では122ps仕様と160ps仕様が当面発売されたゴルフVIよりも、一回り高性能なパワーユニットを搭載しているわけだ。

1.4と2.0の違いは当然パワートレーン以外にもある。標準タイヤは1.4の235/45R17に対して2.0は同じトレッド幅ながらより扁平な235/40R18になるし、2.0にだけ電子制御ダンパーを備えるアダプティブシャシーコントロール、DCCが標準で備わる。より正確にいえば、1.4の単なるTSIにはDCCはオプションでも用意されない。

さて、リスボンで乗って以来10ヶ月ぶりに走らせるシロッコ、まずは単なるTSIのコクピットに収まるが、シートに座った途端、フォルクスワーゲンも分かっているなと思った。座面がアルカンタラとファブリックに覆われたスポーツシートがタイトに身体をホールドして、その気にさせるのだ。このシートひとつで、シロッコが単なる屋根の低いゴルフじゃないという気分にさせるところが素晴らしい。レーシングシートを思わせるドライなファブリックの手触りと見た目も悪くない。ダッシュボードの基本的なテイストがゴルフVIと共通するのが少々寂しいが、ステアリングホイールやDSGのセレクトレバーなどのデザインをゴルフとは別物にして、スポーツ感覚を演出しているのも好ましい。

ノブの形状がゴルフのようなT形ではなく、MTを思わせる円形になっているため、手触りもスポーティなセレクターをDレンジに送り、軽くスロットルを踏み込むと、シロッコTSIは一瞬の溜めを感じさせた後に走り出す。ツインチャージャー1.4リッター4気筒がスロットルワークに繊細に反応し、DSGの作動感と絶妙な相性を感じさせながらの発進。全開でダッシュするのではなく、できるだけ大人しく走り出すという行為がこれほど気持ちいいクルマもめったにない。これはシロッコTSIの大きな魅力のひとつだと思う。

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