新型BMW X6、デザイン以上に魅せる走りの実力
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久/写真:BMWジャパン
今でも、よく憶えている。2008年1月のデトロイト自動車ショーのBMWブースで対面したコンセプトカーは悪い冗談にしか思えなかった。
のちにX6として市販化されることになるそのコンセプトカーは、大胆にもリアウインドを強く寝かせたファストバックスタイルのSUVだったのだ。X5と変わらない大きさのフルサイズSUVなのに、わざわざファストバックスタイルにして、後席と荷室の空間を狭めている。
その理由がまったく理解できなかった。SUVの本来の目的は、複数の仲間と何日間分もの大量の荷物を積んでフィールドの奥深くに入り込むためのクルマであるわけだから、ボディサイズは可能な限り縮めながら、車内空間は極力大きく取られなければならない。
それなのに、このコンセプトカーはいったい何を考えているのだろうか? その時は、このクルマがSUVの原理原則からなぜ外れているのかに理解が及ばなかった。
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