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アウトドアも都会も似合う二刀流。新型エクストレイルのグレード解説

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世界的にも人気が高い日産のミドルサイズSUV「エクストレイル」が昨年、4代目へとフルモデルチェンジされています。アウトドア派にも都会派にもぴたりとハマるはずのSUVである新型エクストレイルの特徴と魅力、グレード別の価格などを、あらためてチェックしてみることにしましょう。

外寸はほぼそのままに室内を拡大

4代目のエクストレイルは、2000年秋に登場した初代からの「タフギア」という基本コンセプトは継承しつつ、新たに「上質さ」も追求されている点が大きな特徴となります。

プラットフォームは日産・ルノー・三菱のアライアンスで開発した軽量かつ高剛性な「CMF-CD」で、ボディサイズは全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mm。ホイールベースは先代と同寸ですが、全長は先代よりも30mm短くなり、全高は20mm低くなっています。とはいえ全幅は逆に20mm拡大されていますが。

大ぶりなサイズにはならなかったエクストレイルですが、車内の空間効率は向上しています。後席レッグルームは、シートのスライド量が増したことで前後長がやや拡大されております。

全高は低くなりましたが、シートのヒップポイントが少し低くなったことで、ヘッドルームは前後席ともむしろ拡大されています。2列5人乗り仕様が基本ですが、一部のグレードで3列7人乗り仕様を選ぶこともできます。

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細部まで「タフ×上質」を貫く

エクステリアデザインは2階建て構造のヘッドランプや、日本の伝統的な切子パターンからインスピレーションを得たというリアコンビネーションランプの加工が印象的。そしてインテリアも、「タフさ」と「上質な心地よさ」を兼ね備えたデザインに仕上がっているといえます。

シート素材はブラックのファブリックに加え、日産が独自開発した次世代シート素材「TailorFit(テーラーフィット)」とタン色のナッパレザー、アウトドアアクティビティに役立つ「セルクロス」を使用した防水シートの計4種類が用意されています。

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新型エクストレイルは、走行中にスピーカーから逆位相の音を流してノイズを相殺する「アクティブノイズコントロール」が全車に標準装備となりますので、車内においては静粛性の高さも大きな魅力のひとつとなるでしょう。

最新技術が詰まったパワートレイン

日本仕様のパワートレインは日産が「e-POWER(イーパワー)」と呼ぶシリーズハイブリッド、すなわちエンジンは発電に徹し、発電された電気で動くモーターが車を駆動させるというシステムです。

発電用のエンジンは、1.5L直3の「VCターボエンジン」と呼ばれる可変圧縮比ターボ。低負荷時は低圧ターボとして、高負荷時はパワー志向のハイプレッシャーターボとして、負荷や回転数に応じてキャラクターを変えることができるエンジンです。そのため、250Nmというなかなかのトルクと144psという最高出力を発生させつつ、低中速域での燃費性能が向上しています。

フロントの車軸に搭載される駆動用モーターは最高出力204ps/最大トルク330Nmで、4WD車には後輪車軸にも同136ps/同195Nmの強力な駆動用モーターが搭載されます。

4WD車に採用された四輪駆動システムは、アクセルの開度や前後Gの変化から荷重移動量を予測し、リアルタイムに前後輪に伝わるトルクを配分する「e-4ORCE(イーフォース)」と呼ばれる最新のもの。悪路においても舗装路においても安定した挙動と優れた走行性能、そして快適な乗り心地を提供できると日産はいいます。こちらは、新世代EVである日産「アリア」に続いての採用となりました。

運転支援システムは「360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」が搭載され、「S」および「S e-4ORCE」というベーシックグレード以外は日産自慢の「プロパイロット」も標準装備。

これは地図データをもとに設定速度を切り替えたり、カーブで自動減速したりする「ナビリンク」機能付きのバージョンです。また、縦列駐車も車庫入れも指先だけの簡単な操作でスムーズに行える「プロパイロット パーキング」も、グレード別に設定されています。

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おすすめは装備が充実の「X」グレード

現在販売されているエクストレイルのグレードと、それぞれの車両価格は下記のとおりです。

【2WD】
●S|319万8800円
●X|349万9100円
●G|429万8800円
●AUTECH|420万5300円
●AUTECH Advanced Package|484万6600円

【4WD】
●S e-4ORCE|347万9300円
●X e-4ORCE[2列]|379万9400円
●X e-4ORCE[3列]|393万300円
●X e-4ORCE エクストリーマーX[2列]|412万9400円
●X e-4ORCE エクストリーマーX[3列]|426万300円
●G e-4ORCE|449万9000円
●AUTECH e-4ORCE[2列]|446万7100円
●AUTECH e-4ORCE[3列]|459万8000円
●AUTECH e-4ORCE Advanced Package|504万6800円

グレード名の頭に「AUTECH」と付いているものは、日産のカスタマイズ部門であるオーテック事業部による専用のエクステリア&インテリアが与えられたモデルです。

AUTECH以外の通常グレードでは、価格を見ておわかりのとおり「ベーシックなS、中間のX、上級グレードのG」ということになります。そして4WDのXにラインナップされている「エクストリーマーX」は、ブラックアウトされた専用のフロントグリルやリアアンダープロテクター、専用アルミホイールなどを備えた、よりアウトドアギアっぽいビジュアルとなったグレードです。

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もっともベーシックなSでも「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突抑制アシスト」「車線逸脱警報&逸脱防止支援システム」といった基本的な予防安全機能は標準装備されていますが、日産自慢の先進運転支援システム「プロパイロット」はオプションとしても選択できません。

そのため、おすすめといえるグレードは基本的にはXまたはSで、そのなかで「2WDにするか、e-4ORCEにするか?」「アウトドア風味の強いエクストリームX」にするかは、各自のお好みと使用環境などに応じて決めるべき問題です。なお7人乗りの3列シート仕様はXの4WD車でのみ選ぶことができます。

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ライバルと比べても「買い」の理由とは?

エクストレイルのライバルとなるSUVは、三菱「アウトランダー」やスバル「フォレスター」、マツダ「 CX-60」、同じくマツダの「CX-5」などが考えられますが、もっともダイレクトに競合するのはトヨタ「RAV4」でしょう。

RAV4もよく出来たミドルサイズのSUVであり、特にそのハイブリッド車は、4WDであってもWLTCモードで20.3~20.6というなかなかの低燃費を誇ります。これに対してエクストレイルe-4ORCEのWLTCモード燃費は18.3~18.4km/L。

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微妙ですが確実に差はありますし、RAV4はビジュアル的にもなかなかイケてると思われますので、「低燃費でしゃれた感じの中型SUV」が欲しい人は、エクストレイルよりもRAV4のハイブリッド車を選んだほうが、ツボにハマる可能性は高いと思われます。

しかしRAV4の制音性能や制振性能が――決して悪くはないのですが「それなり」程度であるのに対し、“上質”をテーマとしている今回のエクストレイルはかなりバッチリです。そしてe-POWERがもたらすパワー感も、RAV4ハイブリッドより若干上手であると感じられます。

そのため「上質なニュアンスの国産ミドルサイズSUV」をお探しの場合は、現時点では間違いなくエクストレイルは「真っ先に選択肢に挙げられるべき一台」と言っていいでしょう。

ご検討中の方には、ぜひそのまま突き進むことをおすすめいたします。

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みんなのコメント

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  • 2023/3/28 07:45

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    ダサいレクサス買うより、はるかにクレバー
  • 2023/3/28 07:42

    違反報告

    最上位クラスは走行中はテレビ見ることができない。パーキングブレーキセンサーをアースすることもできない。
    せめて後部座席の人にと思っても、リアモニターつけることも出来ない。
    HDMI外部入力端子も付いていない。スマホから動画送ることも出来ない。

    いっそのこと、テレビもやめてラジオでいいんじゃないかな?
  • 2023/3/28 09:33

    違反報告

    見慣れるとカッコいいね。真後とサイドシルエットが実にイイ。安くて速くてカッコいい日産の大傑作車。

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