現行D:5ラストスパート! 今だからこそ“デリカらしさ”を感じる
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:篠原 晃一
今年で誕生50周年を迎えた三菱「デリカ」シリーズ。デリカの名前の由来は「デリバリーカー」だそうで、ルーツをたどると1968年に発売された600kg積みのトラックでした。現行型となる「デリカD:5」はデリカシリーズの5代目で、登場は2007年となんと今年で11年目を迎えたロングライフモデルです。巷では今年後半あたりには新型が出るというウワサが流れており、今年がラストスパートとなりそうな現行デリカD:5をあらためてチェックしてみました。
今回ご紹介するモデルは今年4月に一部改良を受け、それに合わせて発売された「ジャスパー」という特別仕様車です。一部改良されたのは11年目にして初のエクステリア変更となった、大型化されたフロントバンパー。これは歩行者保護規制を受けて変更となったもので、言ってしまえばそうせざるを得なかったものですが、ボリューム感がアップしたことでSUVらしさが増した印象です。ジャスパーではそれに加えてディープシーグリーンマイカという専用色を設定。エクステエリアでは専用のデカールやメッキ加飾されたフォグランプベゼル、ミラー、ドアハンドルなどが特徴となっています。
インテリアはジャスパーの特別装備として、7インチWVGAディスプレイメモリーナビゲーション、ピアノブラックのアッパーグローブボックスに専用のデカール、同じくピアノブラックのパワーウインドウスイッチパネル、運転席パワーシート、専用の撥水機能付きのシート生地となるスエード調人工皮革(グランリュクス)などが標準で装備されています。D:5のインテリアは、今でもそこまで古さを感じさせないスッキリとしたエクステリアと比較するとやや経年を感じますが、インパネ周辺などは操作系がシンプルにデザインされていることで使い勝手が良く、初めて乗っても操作に迷うことはありませんでした。居住空間は5ナンバーに縛られないゆとり(車幅1795mm)を感じることができます。特に三列目シートは前後方向も窮屈さを感じず、長距離でも問題なく使用できそうです。ただしこの三列目シート、格納操作が最新のミニバンと比較して重たく、女性によっては格納が難しいかもしれません。このあたりは新型で良くなってくれることを期待したいですね。
ハンドル下のノブをひねるタイプのスターターをひねりエンジン始動すると、音質はまさにトラックのそれで、カラカラとたくましいディーゼルエンジン音を響かせます。なんだかそこにデリカ感を感じたりするのは懐古主義かなと思いつつアクセルを踏み込むと、ややラグを感じさせてからディーゼルサウンドと共に力強く加速します。さらに踏み込めば太いトルクが湧き上がり、2トン弱あるボディをグイグイと加速させます。ブレーキはしっかりしたもので、なかなかの効き心地です。ステアリングはやや重めですが、反応は素直で切り足した分もしっかり曲がってくれます。乗り心地は入力のやさしいゆったりとしたもので、直進安定性もよいので長時間の乗車も快適に過ごせるのではないでしょうか。
細部に年代を感じさせる部分はあるものの、走りは素直で乗り心地も良好。ボクシーでミリタリー風のデザイン、大型化されたフロントバンパーなど「往年の三菱らしさ」が随所に感じられる11年目のデリカには、現行最新ミニバンには無い魅力があるかもしれません。
次のページ>>スペック
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
世界の巨匠が手がけたのに…なぜか日本ではイマイチだった[珠玉車]たち
FIAモータースポーツ・ゲームスに参戦した森山冬星が結果を報告「まだまだレベルアップしなければ」
スライドドアは正義じゃない!! 意外なデメリットも!? 走りが超いい[トヨタ]のヒンジドアミニバン5選
ホンダ、電動二輪コンセプト『EV Fun Concept』、『Urban Concept』を公開。スポーツモデルと近未来の都市型モビリティの2車種
アルファードの敵!? 新型[エルグランド]がカッコいい!! 高級感マシマシの予想CG大公開
高速道路の逆走やブレーキペダルの踏み間違いは日本だけじゃなかった!…高齢者による悲惨な事故はドイツでも同じです【みどり独乙通信】
「今年のクルマ」で“アジア勢”大躍進!? 10ベストカー発表 日本カー・オブ・ザ・イヤー
日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025の『10ベストカー』が発表。最終選考は12月5日
全長4.7mの超すごい「4ドアセダン」実車展示へ! 美しすぎる“匠”の「手仕上げボディ」×3.5リッター直6搭載! アートがすぎる「世界にひとつだけの特別BMW」8日から公開
「1クラス上」の上質さ! フォルクスワーゲン・ポロへ試乗 強み沢山のハッチバック
マレリがニッサンFEのテクニカルパートナーに就任。電動モータースポーツの技術知見をさらに発展
「もはや恐怖」レベル!? 西濃トラックたちの圧巻の“並びっぷり”にネット騒然! 「実写なのこれ?スゴすぎる」「脱帽」
【まだまだ現役】デリカD:5に「ブラック仕様」と「シャモニー8人乗り」追加。登場から17年で新型も気になる…
日産の巨大商用バン、新型「インタースター」が欧州で発売 キャンパー仕様を国内導入してみる妄想はアリ?ナシ?
巨大なキドニーグリルは変わらずもブラック化 BMW「4シリーズ グランクーペ」マイナーチェンジ。722万円から
「ランクル300マイチェン情報」の真相を販売店が解説。受注再開の見通しや値上げ時期のまとめも
日本COTYを争うベスト10台が決まる。日本を代表する車の“選外”やEVの台頭が変革の時代を映す
「トヨタ産業技術記念館」と「元町工場」を見学して感じた、世界一の自動車メーカーの力の源とは
レクサスの悩みは頂点「L」を冠した高額モデル4台の売れ行き低迷。期待の新型車はいつ発売?
4WD化&ターボエンジン搭載のガチGT-Four仕様! 北米トヨタが「GR86 ラリーレガシーコンセプト」発表
【トヨタ版の噂も】スズキ初のBEV「eビターラ」は多面体ボディと先進内装でBEV市場を席捲するか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!