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2022年に発売されるワーゲンバスの近未来版I.D. BUZZに試乗した

ペブルビーチでI.D. BUZZの量産化を正式発表

今年の初めデトロイト・オートショーで公開されたVWの近未来電気自動車戦略モデルの1台である「I.D. BUZZ」がペブルビーチに登場した。エスコートするのはフォルクスワーゲン・ブランドCEOのDr.ヘルベルト・ディースである。

初めてこの地を踏んだ彼はここで、I.D. BUZZの量産化を正式発表したのである。彼は「ペブルビーチはビラデステやグッドウッドと並ぶ、素晴らしい自然環境を背景にした、世界有数の自動車イベントです。ここでBUZZを発表できたのは非常に喜ばしい限りです」と始めた。「VWバス(T1)はシトロエン 2CV、ミニ、ビートルなどと並んで必ず世界中の観光地のお土産屋さんの店先に並んでいます」「この身近なイメージでユーザーの皆さんにEVバスを提供することにしました」「同時に商用のトランスポーターも発売します」とも加えた。

ここカリフォルニアに新世代のバスを持ち込んだのにはもう一つ大事な理由があった。今からおよそ半世紀前の1960年代、日本でもヒットした「花のサンフランシスコ」で有名ないわゆるヒッピー文化が文字通り開花した頃に、彼らに好まれたのが開発コードT1で知られるフォルクスワーゲンのバス/トランスポーターである。少し前まで見向きもされなかったが、数が少なくなるに従って価値が上がり、現在では安くても200万円、ガラスルーフを装備した特別仕様のサンバなどは軽く500万円で取引されている。ペブルビーチでも恥ずかしくない立派なクラシックカーというわけである。

また、当時のイメージを持って不正ソフトウエア・ディーゼル問題で悪化している状況を打破しようとする意図もある。

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