77年以来の低水準に 2011年マーケット概況
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した12月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽乗用車を含め、国内で販売された乗用車総数は28万9822台で、前年同月比120.9%(貨物車、バスを含む新車総販売台数は34万9206台/前年同月比121.3%)と3カ月連続で前年を上回った。ただ2011年の年間全乗用車合計は352万4788台、前年比83.7%(貨物車、バスを含む新車総販売台数は421万220台/前年同月比84.9%)と2年ぶりの前年割れとなった。10月から3カ月連続で前年同月比が2ケタアップとなったものの、東日本大震災、タイ大洪水の影響により、各メーカーが新車の供給不足で落ち込んだ分までは取り戻せなかった。新車の総販売台数としてはピークを記録した1990年に比べ半減し、77年以来の低水準と厳しい状況だが、今年は新しいエコカー補助金の導入が決定的なだけに、11年実績をどの程度上回れるかがポイントになるはずだ。
輸入車を除く国産乗用車は26万6486台(日産マーチ輸入分、軽乗用車含む)で、前年同月比は120.5%。年間合計では331万4300台、前年比82.3%で、5ナンバー小型車121万2660台/前年比82.5%、軽乗用車113万8752台/同88.6%に比べ、3ナンバー普通車が96万2888台で、前年比75.8%と落ち込んだ。メーカーブランド合計では、12月単月ではすべて前年を上回ったが、年間合計ではレクサスを除き、前年比がマイナスだった。
全乗用車の年間ランキングでは、「トヨタ プリウス(α含む)」が25万2528台、前年比80.0%で3年連続トップ。2位は昨年4位から2ランクアップの「ホンダ フィット(シャトル含む)」で、20万7882台(前年比112.1%)、3位は昨年2位だった「スズキ ワゴンR」で、16万439台(同82.2%)、以下、4位「ダイハツ ムーヴ(コンテ含む)」14万5201台(同110.1%)、5位「ダイハツ タント」12万9118台(同67.5%)、6位「トヨタ ヴィッツ」12万8725台(同105.3%)、7位「ダイハツ ミラ(ココア、イース含む)」12万14台(同122.9%)、8位「日産 セレナ」8万4359台(同112.4%)、9位「トヨタ カローラ(アクシオ、フィールダー、ルミオンの合計)」7万758台(同63.6%)、10位「ホンダ フリード(スパイク含む)」6万7736台(同71.2%)で、ベスト10が確定した。
また輸入乗用車は、12月単月では海外メーカー製のみで2万2773台、前年同月比126.8%と5カ月連続プラスとなり、年間でも20万3800台、前年比113.1%と2年連続で前年を上回った。海外メーカーブランド別乗用車ランキングは、12月単月ではBMWが5183台(ミニを除く)で1年ぶりにトップを奪取。年間ランキングではVW(フォルクスワーゲン)が5万631台で12年連続輸入車ブランドNo.1を獲得。車名別年間ランキングでも「VW ゴルフ」シリーズが2万6125台で15年連続トップと、圧倒的な強さを見せつけた。
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