77年以来の低水準に 2011年マーケット概況
掲載 更新 carview!
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昨年9月からダイハツのOEM(相手先ブランド生産)による軽自動車販売をスタートさせ、軽から高級車ブランドのレクサスまで、まさにフルラインの販売体制となったトヨタ。レクサスブランドでは昨年1月に投入した「CT200h」が年間2万704台と、月間販売目標1500台を大きく上回り、レクサス全体で4万2365台/前年比127.0%と好調だった。ただトヨタ単体では、軽を加えても103万5511台、前年比73.2%にとどまり、3年連続トップの「プリウス」にしても、「プリウスα」を除くと前年比60%台と低迷。やはり震災や洪水で部品供給が滞り、生産ペースが落ち込んだのが響いたようだ。それでも昨年12月発売の「アクア」は今年1年で18万台の販売を計画するなど強気の姿勢で、さらにハチロクや「ポルテ」/「ラウム」後継車の投入、「カローラ」や「オーリス」のフルモデルチェンジを予定。トヨタの底力に期待したい。
昨年はモデルチェンジの端境期で、「ラフェスタハイウェイスター」ぐらいしか目立ったニューモデルはなかったが、震災などの被害から素早く立ち直り、着実に生産レベルをキープ。軽を含め、51万4484台、前年比90.9%で、2年連続でホンダに奪われていた乗用車メーカー国内No.2の座に返り咲いた。特に「セレナ」は前年を上回る売れ行きで、ミニバン部門トップ、「ジューク」も3万4224台、前年比150.1%で、SUV部門トップの座についた。今年は「ティーダ」や「ノート」など、売れ筋のコンパクト系のモデルチェンジ時期。勢いに弾みがつくことは間違いない。
東日本大震災とタイの大洪水の被害で生産拠点にダメージを受け、深刻な新車の供給不足に陥り、国内ばかりでなく、アメリカや中国といった海外市場でも苦戦を強いられた。それでも国内では「フィットシャトル」を当初より3カ月遅れの6月に発売してからは回復傾向となり、軽を含めた乗用車全体で47万5747台、前年比79.4%まで挽回した。その中心が「フィットハイブリッド」などのハイブリッド車(HV)で、すでに国内全体でもHV比率は10%を超えているが、ホンダでは販売台数の30%強まで拡大している。今年はさらに軽にも注力し、「Nボックス」に続く、Nシリーズを強化する方針だ。
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