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CSC 5P、攻めのハイパフォーマンスタイヤ

安定したラップタイムを刻める

ドライ路面はモンテブランコ・サーキットの本コースを走る。ここには「ポルシェ 911カレラS」が10台用意されていた。開発途中の「Evo1」、「Evo2」と呼ぶ試作タイヤにも乗ることができ、商品として完成されたCSC 5Pに至るまでのグリップアップの道程を味わうこともできた。

CSC 5Pはしっかりとしたグリップによって高い限界を得ている。横方向のグリップがものをいうコーナリングスピードは高いし、第一コーナー手前の200km/hオーバーからのブレーキングでもあえてABSが作動するほどの急ブレーキを何回試しても確実な制動だし、コーナーの立ち上がりでのアクセルペダルの踏み込みでもしっかりとしたトラクションを発揮していた。

コンチネンタルは新しい目標性能を定めて開発をスタートしたというが、一般道を走るためのウルトラ・ハイパフォーマンスタイヤの中でも群を抜いたグリップ性能を持っているといえる。

その目標性能の中にウォームアップ後の性能という項目があった。いくらグリップ力が高いタイヤでもサーキットを全開で何周も走ると熱によってグリップが下がってしまうのが普通だ。Evo1、Evo2ではそのことを確認できたが、CSC 5Pでは通常のタイヤより格段に熱ダレによるグリップ低下が小さかった。ボクはCSC 5Pで20周以上走ったが、ラップタイムの最速と最遅の差が格段に小さかったことは、これまでにない新しい体験だった。CSC 5Pは、911カレラSの性能を最大限に引き出し、サーキットでもそれを長く持続できるタイヤだったのだ。

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