ミシュラン「パイロットスポーツ4」を試走。グリップ性能だけではない魅力
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:日本ミシュランタイヤ
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:日本ミシュランタイヤ
PS4は非常に優れたスポーツタイヤと感じるが、走りを味わうという部分にプライオリティをおかない人にとっては、もっと手応えも軽くて楽にハンドルが回せるフィーリングを好む人もいるだろう。また組み合わせるクルマのキャラクターによっては、もっと穏やかな性格を好む人もいるはず。しかしながら、ハイグリップなスポーツタイヤであるにも関わらず、コンフォート性能や上質感もかなりバランスしているのは事実で、この辺りの良さは他に例をみない。
PS4が単にグリップ性能だけを追求したスポーツタイヤでないことは明白だ。高いグリップ性能を持ちながらも、あらゆる領域でその時々の状況を伝え続けるという、ドライバーとの対話を忘れないタイヤである。だからドライバーが穏やかに走っている時にはそれに応じて出しゃばらずに静かに(だがしっかりと)状況を語るし、いざドライバーが積極的に走っている時には、それに応じて元気に即答する顔を見せてくれる。そんな印象だ。
それだけに僕がPS4をひと言で評するならば、単にダイナミックなドライビングを愉しむタイヤではなく、“刻々と変化する状況に応じて柔軟に語りかけるタイヤ”という表現になる。そう、そこにあるのは高いスポーツ性能だけでなく、クルマとの一体感を高めてくれるほどの全方位的な性能の高さである。
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