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up!待望の5ドアを海外先行試乗!

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■日本には5速セミAT搭載車が上陸予定 [2/3]

エンジンや装備のバリエーションは3ドアとまったく同じだ。パワーユニットは44kW(60ps)または55kW(75ps)の3気筒ガソリン・エンジンで、トリムレベルはTake up!とMove up!、High up!の3タイプのほか、High up!ベースのリミテッド・エディションであるup! blackとup! whiteが用意される。また、ドイツでは5速MTが標準だが、日本市場にはクラッチ操作が自動化された5速セミAT搭載車が上陸する予定だ。

試乗車はパワフルな方のエンジンを搭載し、オプションの15インチ・アルミホイールやフォグランプを装着した上級グレードのhigh up!で、トランスミッションは日本仕様と同じ5速セミATだ。ドライバーズシートに腰を下ろし、シートポジションとミラーを調整すると、まず2ドアと比較して後方視界が広いことに気づく。リアウインドーが3ドアのそれより若干大きいのだ。ちなみにコクピットまわりと前方視界は2ドアとまったく同じである。

気になる5速セミATの変速は、流れに乗って走る限り街乗りではまったく問題無い。変速はとても素早く、2000rpm弱でどんどん上のギアに変速する。VWによれば、シフトポイントインジケーターを備えたMT車と同様の変速をさせており、セミATであっても最高の燃費を達成できるのだという。

一方、たとえばアウトバーンで他車を追い越そうとした時などには、変速にもどかしさを感じる。加速しようとアクセルペダルを踏み込んでも、下のギアに切り替わるまでに数秒間待たなくてはいけないのである。何度も試してみたが状況に変わりはなく、最終的に追い越し時には自分でシーケンシャルタイプのシフトレバーをマニュアル操作するようになっていた。同じVWのよくできたDSGや電子制御ATに慣れてしまった身としては、この5速セミATの出来に若干の不満を覚えるのは否めない。

確かにドイツをはじめ欧州各国において、このセグメントの顧客の大半はMTを求める傾向があるので、セミATはそれほど重要ではないのかもしれない。一方、このセミATが一般的なATの約半額というコスト面は注目に値する。

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