エンジニアがテストドライバーに迫るドラテクを磨く、スバル流の哲学とは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:SUBARU
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スバルは古くから、設計者=エンジニアが開発車両のハンドルを握る体制を取ってきた。これは異例のことで、通常はエンジニアが開発した技術や変更を盛り込んだ開発車両をテストドライバーが運転し、そこで得た測定機器の定量評価やドライバーの感性評価をエンジニアにフィードバックする。それを元にエンジニアが修正を加えて、またテストドライバーがドライブする。その繰り返しでクルマは磨かれていくのだ。
しかしスバルでは、本人でなければ伝わらないような微細な変化も見逃さないように、エンジニア自らがハンドルを握る体制を取り、彼らが自分の感覚でクルマに施した変更や改善などの結果を直接判断している。設計者とテストドライバーの分業制とどちらが良いのかといった議論はあるだろうが、少なくともスバルが求める数値化できない「安心」や「愉しさ」を煮詰めるなら、有効な体制ではある。
しかしこの体制の確立は、言葉で言うほど簡単ではない。エンジニアがテストドライバーレベルの微細な変化を感じ取れる身体のセンサーを鍛えなければならないし、評価の軸となる“ぶれない運転”の基礎となる運転技術や知見が必須だ。
毎回、狙った速度、狙った走行ラインに正確に乗せられる技術。クルマに生じた差が、本当に変更によるものなのか? ドライバーの運転のちょっとした違いによるものではないのか? 雨や風や温度など、路面環境や外乱の変化によるものではないか? といったことも判断しなければならない。
簡単な話、それらを当然のこととしてやってのけるテストドライバーという“プロの領域が存在する分野”に、エンジニアが踏み込む必要があるわけだ。そこでつくられたのが、スバルドライビングアカデミーという運転技術や知見を深める社内教育訓練所。今は希望者20名が所属しているが、将来はより多くのエンジニアや開発関係者に門戸を開放していきたいというのがスバルの構想だ。今回はそんなトレーニングを実際に体験してみたので報告しよう。
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