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トーヨータイヤのスタッドレス、ガリットGIZに試乗

鬼クルミ、NEO吸水カーボニックセル、ナノゲルゴム

アスファルト路面よりも柔らかくてアイス路面よりも硬い素材でありながら、安定して入手できることに主眼を置き、トーヨータイヤが探し当てたのが「鬼クルミの殻」だ。

殻の含有量を摩耗性も踏まえながら最大まで高めてひっかき効果を高めたのがこのガリットGIZ。しかし、ただ鬼クルミを混ぜればアイス路面でスキール音が出るほどのグリップを発揮するわけではない。やはり解決すべきは、全てのスタッドレスタイヤの共通の敵である水分。見た目では氷の上に水がなくても、タイヤからの熱で溶け出すミクロの水が、氷の上でタイヤをツルツルと滑らせるのだ。

そこで前作タイヤよりも吸水性が10倍も高い、どんなに聞いても種明かしをしてくれない新素材を使った新カーボニックセルを採用。スキール音が出ることからも、まずこの新素材が水分を瞬間的に吸収してグリップするお膳立てをしているのは間違いない。

路面上の水分を排除した後は、タイヤを氷面にいかに接地させるかが重要になる。昔はスタッドレスというと、接地面圧を高めてグリップさせる狙いでサマータイヤよりも細いタイヤを選ぶ傾向があったが、今のスタッドレスタイヤの技術レベルでは、考え方は逆になっている。水分を吸い取り、ひっかき効果を最大に活かすためなるべく広い面積で接地させるのだ。そのためGIZも、アイス路面の微細な凸凹を包み込めるように柔軟性を高めるべく、低温でのグリップ低下を招くゴムの硬化を防ぐ、独自開発のナノゲルゴムを使用している。

アイス路面でスキール音が発生するレベルのグリップ力は、このように「吸水」+「密着」+「ひっかき」の合わせ技で発揮されるというわけだ。

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