12チリンドリ日本初公開。伝統オマージュのレトロデザインにハイテク融合でV12 NAモデルの集大成に
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:フェラーリ・ジャパン、編集部 7
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:フェラーリ・ジャパン、編集部 7
車名の「12チリンドリ(ドーディチ・チリンドリ)」はイタリア語で「12気筒」の意。特別なモデル「スペチアーレ・シリーズ」が電動化されていく中、今回12チリンドリは同社の象徴である自然吸気V12エンジンを貫いてきた。
本国フェラーリで製品マーケティングのトップを務めるエマヌエレ・カランド氏は「12チリンドリは、V12エンジンを搭載しサーキットやレースで活躍した50~60年代のジェントルマンレーサーにインスピレーションを受けた。現代のジェントルマンドライバーや愛好家など、選ばれし特別な人に向けたモデル」と話す。
12チリンドリという車名の本当の意味はこれからも12気筒を作り続けるというフェラーリの意思表示であると同時に、これが最後の“自然吸気V型12気筒”であるという暗示なのかもしれない。そうすると、名車デイトナをオマージュし過去の歴史に敬意を評したデザインであることにも納得がいく。
かつてエンツォ・フェラーリは「クルマの魂はエンジン」という言葉を残した。
次の時代の跳ね馬の魂は、一体どんな音色を奏でるのだろうか。

(終わり)
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