トヨタGRMN に一気乗り 味づくりの中間報告!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:中野 英幸
iQ GRMNは市販モデルだが、今回はその他にもいくつかのコンセプトカーに試乗することができた。続いて乗ったのは次の限定モデルになるのでは? とも言われている『iQ GRMN+スーパーチャージャーコンセプト』だ。
詳細な数値は公表されなかったが、最高出力はベースの1.3リッターユニットの98psに対して約20%、最大トルクは12.5kg-mから約25%向上しているといい、つまりは約118ps、15.6kg-mということになる。この動力性能の向上に合わせて17インチタイヤ、それを収めるオーバーフェンダーなどで武装し、ルックスも随分好戦的なものとなった。
その走りっぷりはスーパーチャージャーらしく地力の高まりを実感させるものだ。メカチューンのように刺激的ではないが、加速感は厚みを増し、シフトダウンをサボッても粘り強く加速する。こちらはサーキットでは走れなかったのだが、これは絶対楽しめる1台となるだろう。
続いては『GRMN スポーツハイブリッドコンセプト』へ。これはMR-Sをベースとする車体に、V型6気筒3.3リッターエンジンと電気モーターを組み合わせた旧型ハリアーハイブリッドのパワートレインを積み込んだ試作モデルである。
モーターとエンジンの美味しいところを組み合わせたハイブリッドならではの特性がミッドシップスポーツ、しかもオープンボディと組み合わされて生まれた走行感覚は確かに爽快だ。しかしポルシェが918スパイダーの市販にゴーサインを出すなど、世の中がもっと先に進んでいることを考えると、MR-Sを引っ張りだしてきてつくられたこのクルマは、ちょっとアピール力が無いのでは? これはこれでいいとして、そろそろハイブリッドの先駆者トヨタらしい、次の提案を模索してもいいと感じたのが率直なところだ。
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