トヨタGRMN に一気乗り 味づくりの中間報告!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:中野 英幸
ベース車はiQの「130G」。全長3メートル未満の超コンパクトを最大限に活かすため、足回りには念入りな“味つけ”が施された。車高はスポーツサスペンションの装着によって約30mmローダウン。リヤブレーキには、よりリニアなタッチを実現するディスクブレーキが奢られている。
「よく、ここまで磨き上げたな…」というのが短いコースをまず1周して、メインストレートに戻ってきた時の最初の実感だ。ノーマルのiQはホイールベースが短く素性としては曲がりやす過ぎるほどなため、セッティングは意図的に安定志向に振られている。それがこのiQ GRMNと来たら、とても楽しめるハンドリングに変身していたのである。
まずステアリングレスポンスは非常にクイック。操作に対してナチュラルにノーズがインに引き込まれていく。そうなると、この短さだけに簡単に挙動が不安定になって、あるいはスピンしてしまうのでは? と思うところ。そしてiQ GRMNは、限界がそれほど高くないこともあり、実際にそれを利用してリアをスライドさせるのもとても簡単にできる。しかし、それでいて挙動変化は決して急激ではなく、慣れればまるでコマのようにクルクルと向きを変えて楽しむことができるのだ。
それには前後左右どの方向にもピタリと抑えの効いた姿勢変化の小ささも貢献している。トレッドとホイールベースが同等に近い上に着座位置も高めと、悪条件が揃っているにも関わらず、グリップで行く高速コーナーも滑らせて楽しむ低速コーナーも、挙動はとても落ち着いているのである。
動力性能はそこそこというレベル。けれど、それを6速MTを駆使して引き出して走るのは文句無しに楽しい。CVTでは絶対に得られない一体感がそこにはある。トヨタ久々の自社開発となるこのMTが、思いのほか好フィールを実現しているのも嬉しいところ。できるだけ全開で行けるラインを選び、一瞬のシフトアップで速度を殺さず繋いでいくのは知的な面白さとも言える。
そんなわけでiQ GRMN、一発で気に入ってしまったのだが、それだけに望みたいことがひとつ。それはユーザー達に思い切り走れる舞台を沢山提供してほしいということだ。サーキットでの走りは文句無く面白いiQ GRMNとは言え、巷の走行会で速いクルマに囲まれてしまったら、自分のペースで楽しむのは難しい。ユーザー同士の友好を深めるという意味においても、走れるユーザーイベントを積極的に開催してほしいと思うのだ。
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