新型A1を先行取材。その進化はポロやミニの牙城を崩すために
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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アウディ本社に近い、元鉄道車両のメインテナンス工場(現在は文化財になっている)に現れたA1は先代のモデルとは明らかに異なる、現行アウディのラインアップに通じるデザインをまとっていた。すなわちソフトなラインや曲面を廃し、代わりに深いエッジ、緊張感のある面から構成されている。
エクステリア・デザインを担当した韓国人デザイナーのドージン・チョーイは「ダイナミックなデザインをヘリテージの中から発見しました」と解説を始めた。そして「ウア(初代)クワトロに見られたボンネット上のスリットをシングルフレームグリルの上縁にレイアウトしたのです」と自社の歴史から学んだことを告白する。
しかし彼はそれだけに止まらず、ウェッジの効いたサイドやCピラーに支えられるように後方へなだらかに落ちたルーフを描き、確かにスポーティでダイナミックな印象を与えている。3ドアを廃止し、すべてスポーツバック=5ドア仕様に統一されたボディのサイズは全長4.03m (3.99m)×全幅1.74m(1.75m)×全高1.41m(1.42m)、 ホイールベース2.56m(2.47m)。トランク容量はリアシートを立てた状態で65リッター増の335リッター、フラットに畳むと1090リッターへと全体に成長している。※()内は旧モデル。
一方、インテリアだが、こちらもエクステリアに劣らない進化を見せている。正面のバーチャルコクピット、中央のタッチパッド、ボイスコントロールでも入力可能なスクリーンがこれまでのMMIダイヤルに代わって搭載されている。これらはなんと「A8」からのプレゼントである。ドライバーズ・シートに座った感じは明らかに広くなっており、後席も2人は当然、子供はもちろん小柄な人であれば3人乗っても問題なさそうだ。
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