アルピナの最新モデル、B3 S ビターボはクルマのグルメである
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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トー・アングルとキャンバーは大径タイヤとホイールに合わせて最適化されており、ミシュランがアルピナの為に用意した20インチのランフラットタイヤ「パイロット スポーツ 4 S」が提供するロードホールディング、そしてステアリング追従性は素晴らしく、言葉通りのオンザレール感覚、無二の安定感を与えてくれる。
一方、電子制御ダンパーは走行状況に応じて連続的に可変。アスペクトレシオの低い20インチとは思えない、路面状況に関わらず常に快適な乗り心地を提供してくれる。もちろんドライバーがコンフォート、スポーツのセッティングを選ぶことも可能である。
加えて、ダイナミック・パフォーマンス・コントロール・ボタンでは、電子制御ダンパーに加えてアクティブ・ロール・スタビライザーやパワーステアリング、トルク配分(4WD車のみ)、トラクション・コントロールのセッティングも変更可能となる。
とにかく440psの大パワーを洗練の極みに至るまで巧みに制御し、アウトバーンそしてワインディングロードと様々なシーンで極上の快適性とスポーツ走行の両立を提供してくれたアルピナ・マジックに改めて感動した。
空腹を満たすだけの食事ではなく、そこに楽しみや美的感覚、そしてカルチャーを感じさせるいわゆる「グルメ」という定義があるが、アルピナはまさに“クルマ・グルメ”、すなわち移動の道具だけではない、スタート地点で乗り込んだ時にオーナーを迎えてくれるインテリア、走り出してから五感に訴える操縦性、そのすべての過程を十分に楽しむことができる存在なのだ。
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