F1ユニットを超えた超複雑ハイテクマシン、AMGプロジェクト ワンを解説
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office、ダイムラーAG
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office、ダイムラーAG
熱エネルギー変換システム「MGU-H」はターボと同軸上にレイアウトされ、ターボのコンプレッサーを回したときに余った排気ガスを利用してジェネレーター(発電機)を回して最大90kWの電力を得る。この電力でダイレクトに2基目の電気モーターのMGU-Kを回すほか、バッテリーにも充電する。このジェネレーターは最大毎分10万回転でタービンを回すので、パワーユニットはターボラグとは無縁だ。
キネティック変換システムの「MGU-K」は、V6エンジンのクランクシャフトに直接フランジされ、減速時に回生エネルギーを電気に変えるほか、こちらもバッテリーに充電する。加速時にはバッテリーやMGU-Hからの電力供給を受け、120kWの出力を持つ電気モーターとして後輪を駆動するのだ。
さて、ここまではF1技術だが、このハイパー・スポーツはさらにフロントに2基の電気モーターを持っている。しかもこの電気モーターのローターは最高で5万rpm(!)まで回る。左右120kWの出力を持ったモーターでプロジェクト ワンは4WDによる安定したトラクションを得ると同時に、トルクベクトリングも可能にする。また、前輪だけの電動走行も可能で、AMGによれば25kmは走れる。
もちろんブレーキング時には最大で80%の制動エネルギーを電気に変えて充電する事が可能で、EV航続距離を安定させることができる。バッテリーはより大きな電力を貯めるため、F1で規定された20-25kgではなく、その4倍となる約100kgにはなるはずだ。パワートレーン全体では420kgとなりそうである。最低重量145kgと規定されたF1よりはかなり重くなる。これはパワーウエイトレシオを1:1に目標設定しているAMGにとっては大きな課題である。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
特別感がすごい… 英アストン マーティン「DBX」にタッチスクリーン導入 707馬力の高性能モデルのみ販売へ
自転車専用レーンは走行可能? 電動キックボードで走行できる場所を徹底解説
日産「新型マーチ」まもなく登場!? “丸目”ライトが超オシャレ! 日本市場“復活”期待の「新型コンパクト」どんなクルマになる?
規模デカすぎ…! 希少車から改造車まで「スポーツカー」800台が大集合 マスタング60周年記念イベント、英国
ホンダアクセス、シビック(FL1/FL4)の試作テールゲートスポイラーを初お披露目
ホンダ「アクティ」をモンスタートラック化! アメリカンテイストにこだわり「クルマは自分を表現するファッションの一部です」
〈ジャパントラックショー2024〉スズキ、スーパーキャリイ「軽トラ市」仕様などを出展
やはり大人気……ホンダ[WR-V]販売絶好調! デビューから1カ月で累計1万3000台超えを受注!!!
EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
新東名は“3年後”に全線開通!? 「あと少し…」でも2度延期なぜ? 反響は? 最後の25km「未完成区間」とは
着けたままスマホが操作できる!スマホ対応のバイク用グローブとは?
[15秒でわかる]レクサス『LBX』…ブランド最小クラスのSUVの強み
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身
【軽トラ】スズキ「キャリイ」一部改良でオシャレ度アップ! 新色「デニムブルー」設定、安全性も向上
CX-80の新着フォト集&サイズ判明! アーティザンレッドもいいが、メルティングカッパーが凄い
2.0L幌ロードスター市販化へ前進!? マツダがS耐参戦体制を発表。開発を視野に入れた取り組みも
【1200万円超え】レクサス「GX」出た! 先行モデルは抽選100台の狭き門。正式発売は秋までお預け