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A45 AMG、Cセグ最速のスーパーハッチ

硬いけど不快じゃない、AMGな乗り味

走り出すと同時に感じるもうひとつの事実は、脚が硬いということだ。Aクラスは標準モデルでもサスペンションをソフトにストロークさせて走るタイプではないが、シリーズ屈指のスポーツモデルたるA45AMGは当然その傾向が顕著で、18インチのコンチネンタルを履く脚は路面の凹凸に明確に反応して、はっきりと硬めの感触を伝えてくる。

しかし不思議なことに、それにもかかわらず乗り心地が荒々しいという印象はなく、よほど大きな凹凸や鋭い突起に遭遇しない限り、硬いけれども決して不快ではないライドに終始する。基本的に充分なボディ剛性と、優れたダンパーの成せる技ではないだろうか。

ならばA45AMG、ワインディングでの振る舞いはどうかというと、360psエンジンをフルに駆使しても、固めたシャシーと4MATICの効果で、この手のハッチバックとしては腰の据わった姿勢を保って、ハイペースのコーナリングを危なげなくこなしていく。

2速で抜けるようなタイトベンドの多い峠道では、適度なアンダーステアを示しながらコーナーを抜けていくし、3速以上のコーナーが続くターンパイクのような高速ワインディングでは、ほとんどニュートラルといっていい軽い舵角を保って、素早く駆け抜けていく。さらにブレーキも、制動力、コントロール性とも、文句ないレベルにある。

というわけでA45AMGは、ワインディング好きのコーナリングオタクの要求にも見事に応えてくれるクルマに仕上がっているが、実はその美点を最も鮮烈に味わえたと実感したのは、高速クルージングの舞台だった。Dレンジ7速で大人しくクルージングすれば、メーターの100km/hではエンジンは1500rpmプラスで軽く回っているにすぎないが、前が空いたの見計らってパドルを駆使して3段ほどシフトダウン、そこで一気にスロットルを踏み込むと、A45AMGは胸のすく勢いでみるみるスピードを上げていく。

たとえボディはCセグメントのハッチバックでも、その内側にはアウトバーンの王者たるAMGの血が、脈々と流れているのだった。だから、このスーパーハッチバックに640万円の価値を見い出すかどうかは、買う人が決めればいいことなのだと思う。

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