マツダ「MX-30」 今どきめずらしい“観音開きドア”をもつ個性派クロスオーバーSUV
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:マツダ 114
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:マツダ 114
マツダ MX-30のライバルは、2021年4月に発売されたホンダ「ヴェゼル」と、同じマツダのCX-30ということになるでしょうか。
ヴェゼルは、動力性能と燃費性能においてはMX-30以上であり、居住性や荷室の使い勝手、あるいは乗降の容易さなどにおいてもMX-30を上回っています。すなわち「より実用的に使えるクロスオーバーSUV」が欲しいのであれば、MX-30ではなくヴェゼルを選ぶのが正解でしょう。
しかしMX-30の「フリースタイルドア」を含むデザインと雰囲気、つまりは「個性」が気に入ったのであれば、実用性ではやや劣るMX-30を選ぶ意義も大いにあります。このあたりは人それぞれの価値観次第といえます。
同門のCX-30も、話の内容としては対ヴェゼルとほぼ同じです。
MX-30とCX-30のボディサイズはほぼ同じですが、MX-30は「デザインコンシャス」ゆえに後席や荷室はやや狭く、後席の窓も小さくて、さらにそれは開きません。そのため、家族3~4人での使用を前提としているのであればCX-30のほうがおすすめです(そのCX-30も、決して後席が広いタイプではありませんが)。
しかし、もしもあなたがMX-30のデザインと雰囲気=個性を大いに気に入り、なおかつ「車には1~2人で乗る場合が大半である」という人であるならば、MX-30を選ぶのも当然アリです。
以上のとおり、MX-30というクロスオーバーSUVは「万人向け」とは言い難い一台です。しかし、「これが気に入った!」もしくは「この車が気になる!」という人にとっては愛着が持てるだろうクロスオーバーSUVであることは間違いありません。
MX-30の「個性」に賛成だという方は、ぜひそのままディーラーでの商談へと突き進んでください。
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