【ズレてない?】EV専門・シンプル・中国・ヤング。パワーワードで世界を煽るジャガーは〇か×か
掲載 更新 carview! 文:編集部 20
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昨年11月にジャガーから発表された“ぶっ飛び系”コンセプトモデル「タイプ00(ゼロゼロ)」は、年末へ向けて抱えた仕事の整理に入っていた自動車業界人の横っ面を張り倒した。ネットでイメージを目にしたファンの中には、どこかの誰かがAIを使って制作したCGと思う人も多かったと思うが、もちろん、タイプ00はれっきとした社内のデザインディレクターによる作品で、既に実車も存在している。
となると、ジャガーはどうしてしまったのか? と疑問が湧くのは当然だ。そこで今回は、ジャガーがこのコンセプトでどんな未来へワープしようとしているのか、本当に大丈夫なのか。今わかっている情報から掘り下げてみたい。
まずタイプ00の成り立ちを見ていくと、ボディスタイルは大容量バッテリーを積んだ全長5メートルオーバーの2ドアクーペといういかにもコンセプトっぽい構成となっている。
驚くべきはエクステリアデザイン。エレガンスを旨としてきたこれまでのジャガーイメージとはあっさり決別したかのようだ。
フロントフェイスは、垂直に近い角度に切り立った面に、完全な長方形にも見えるグリルのようなデザインエレメントが貼り付き、左右には真一文字の超シンプルなLEDヘッドライトが取り付けられている。
サイドビューもボリューミーなフェンダーと薄いガラスエリアで、ジャガーらしからぬモリモリ感を演出した造形。極めつけはリアエンドで、スペースのほとんどを長方形のモチーフが占有し、リアガラスも存在せずボディ同色のパネルで覆われているのだ。ちなみに、後方確認はカメラで行う仕組みらしい。
と、言葉で説明しても衝撃の一端しか伝わらないが、とにかくタイプ00にはこれまでのジャガーとの共通性がまったく感じられない。
(次のページに続く)
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