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“10cm浮いて走るスポーツカー”新型BMW X4をただのキワモノと見るべきではない

新型X4は今のBMWを象徴するスポーツカーとなった

最近の直噴ターボは中低速トルクを太らせるかわりに回転リミットを6000~6500rpmに抑えるのが定番だが、この直列6気筒で7000rpmまで回すところはBMWらしい。しかも、少なくとも6500rpm前後までは回転上昇に応じてきっちりとトルクを積み増していくリニアな特性もさすが……ではある。

ただ、最後の500rpmになると明確に頭打ち感があるのも事実。今のターボエンジンは直列6気筒といえどもわざわざトップエンドまで引っ張るのではなく、細かく刻んでくれる多段ギアボックスを利して中速域のトルクを存分に生かしたほうが気持ちよく効率よく走る。M40iはATもスポーツタイプとなり、スポーツモードではツインクラッチもかくや……の素早い変速を披露する。

今回は箱根のワインディング路がメインの試乗となったこともあって、X4 M40iの走りはお世辞抜きでとても良好なデキだった。乗り心地は“張り”のあるもので、ダンピングを最も柔らかいコンフォートモードにしてもそれなりに硬い……のだがフットワークに突っ張るような引っ掛かりがないのがX4の美点。スポーツモードにするとさらに引き締まるが、コンフォートから硬いせいもあって、さほど硬すぎる感じはない。

たとえば、ターンインでわずかなキッカケを与えるだけで、滑らかに荷重移動してヨーが発生したかと思うと、次の瞬間に姿勢変化がピタリと止まり、そこから水平姿勢のまま強烈な横Gに見舞われる。ボディ剛性のチューニングは非常にうまい感じで、すべての手応えが硬質そのものだ。4WDシステムもFRっぽさを色濃く感じさせるチューニングで、しれっと安全志向の黒子に徹しつつも、旋回姿勢は自然にテールを微妙に張り出したものにしやすい。

X4は目線だけはSUV的に高いのに、レスポンスロールは小さく、さしずめ“10cm浮いて走るスポーツカー”のような乗り味である。この種の背高グルマにこれほどのスポーツカー性能を与えることに賛否両論はあろうが、これも時代というほかない。昔ながらの3シリーズや4シリーズより、世界的にはもはやX3やX4のほうが“普通のBMW”になりつつあるのが現実なのだ。

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