ついに登場 アウディA1 ハイクオリティの魔力
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:北畠 主税
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従来のプレミアムコンパクトカーの水準、あるいは常識をはるかに飛び越えるハイクオリティぶりには驚愕するしかないアウディA1。昨年の日本の自動車市場には“ポロ・ショック”が起きたが、もしかすると今年は“A1・ショック”が起きるかも…なんて思わせるぐらいの衝撃だ。
但し、価格はそれなりに高い。しかしながら、その比類無い完成度はそれを十分納得させるだけのものがあると思う。価格とサイズだけで価値を量るのは時代遅れ。A1は改めてそんな風に人々の意識を変えるパワーを持つプロダクトだと断言できる。念のため付け足しておくと、車両価格にはMMI分も含まれていると考えれば、ポロとの価格差は実は見た目ほどには大きく無いとも言える。
ライバルには、そのポロも入るかもしれないが、やはり一番はミニだろう。サイズもコンセプトも価格も近いだけに、ミニに食傷気味という人がA1になびいてくる可能性は十分にある。
身内のA3スポーツバックともブツかるかもしれない。アウディジャパンとしては3ドアと5ドアでは競合しないと見ているようだが、価格や鮮度の高さを考えれば、特にエントリーユーザーにとっては魅力的に映るはず。そう考えると、今後のアウディにとってはA3の存在感をどう再定義していくかが大事になってくるだろう。その辺りも興味深い。
ボディカラーは多彩だし、ミニの向こうを張って用意される内外装の豊富なオプションを組み合わせれば「自分だけの1台」をつくり出す楽しさも味わえるA1。すでにアウディは各所でのモーターショーやイベントで、広範に渡るカスタマイズパーツを参考出品している。これらが導入されたり、サードパーティからもA1用アイテムが登場すればマーケットはさらに盛り上がるはずだ。
また、話は早いが将来的にはレンジエクステンデッドEVの「A1 e-tron」の市販化も期待したいところ。実はコレ、個人的にも今、購入候補筆頭だったりする。さて市販は、日本上陸は実現するだろうか?
高いクオリティを誇るA1はきっと今後、街を鮮やかに彩ることになるに違いない。「都心に住んでいるからクルマは要らない」ではなく「都心に住んでいるからこそ乗りたい」と思わせる。そんなクルマの、いよいよの登場だ。
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