どこまで進化した? 低燃費タイヤの最前線
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:ブリヂストン、宮門 秀行
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:ブリヂストン、宮門 秀行
試乗ステージでは、EX20をウエットハンドリング路と高速周回路で試した。試乗にあたっては、ブリヂストンのベーシックタイヤであるネクストリーと比較することができた。ウエットハンドリング路で、ウエットグリップaを誇るエコピアEX20との違いを確認したところ、その差は歴然。ネクストリーも実用上十分なグリップ性能や安定性を備えているが、EX20はグリップの強さがステアリングから手応えとしてはっきり伝わってくる。ペースを上げすぎたりハンドルを切りすぎたりすると手応えが徐々に少なくなり、そのためグリップの変化も分かりやすい。
高速周回路では転がり抵抗が少ないタイヤならではのなめらかでスムーズな走行感が心地よい。転がり抵抗の少ないタイヤは一般的に接地感が乏しかったり、レーンチェンジなどで手応えが薄かったりしがちだが、意外なほどグリップ感やハンドルを切り出した時の手応えが明瞭で安心感や安定感の良さが実感できた。このあたりに転がり抵抗をAに抑えながらウエットグリップをaに高めた、EX20の明確なキャラクターがよく出ている。
EX20 RVは、高速周回路+ドライハンドリング路で試乗することができた。印象はタイヤの転がり感が滑らかで、車速の維持が楽だった。またステアリングを切り出した時のノーズの素直な動きが感じ取れた。タイヤのショルダー部の強さからくる(と思われる)剛性の高さがそのままステアリングの応答につながっており、無理なくクルマが向きを変えてくれるような印象。コーナーに入ってタイヤに荷重がかかった場面でも、ショルダーだけに荷重が集中せず、うまくクルマの重さをいなしているようだ。静粛性も良く、バランスのいいミニバンタイヤに仕上がっていると感じた。
EX20 Cはウエットブレーキのデモのみで、タントを使って80キロから水深2mmのウエット路に進入してフルブレーキするテストを見学。ネクストリーよりも5mほど短く止まったのが確認できた。時間の制約で試乗できなかったのは残念だが、転がり抵抗とウエットグリップをバランスした使いやすいエコタイヤであることは容易に想像できる。といった具合に、一口にエコタイヤといっても転がり抵抗とウエットグリップの作り方を車種別専用設計にすることで、キャラの立ったタイヤが作れるのだ。EX20シリーズはまさにそこを狙い、転がり抵抗(≒燃費)と安定性と、価格を上手にバランスさせたタイヤに仕上がっている。
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