トゥインゴに試乗。クイックシフト5が楽しい!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
プラットフォームを先代ルーテシアから譲り受けていると知ったとき、心がときめいた。なぜなら、先代ルーテシアは数あるコンパクトカーのなかで屈指の走り味をもつモデルだったからだ。走り出してみると、やはりコンパクトカーなのにどっしりとした落ち着き感がある。とくに高速道路での直進安定性は特筆レベル。これならなんのためらいもなく長距離ドライブに出かける気になる。このあたりは欧州コンパクトの実力を思い知る部分だ。
今回の試乗ではハードなコーナリングを試す機会はなかったが、高い接地感や自然なロール特性、適度な反力を伝えてくるステアリングフィールなど、走りの味付けもなかなかのもの。シートの座り心地や、荒れた路面でのしなやかな足さばきは先代ルーテシアに及んでいないが、それでもこのセグメントでは間違いなくトップレベルの競争力の持ち主である。
エンジンは75psの1.2リッター4気筒。重量は先代より100kg重くなったが、パワーもトルクも向上(58ps/91Nm→75ps/107Nm)しているため、パワーウェイトレシオもトルクウェイトレシオも若干改善された。組み合わせるのは「クイックシフト5」と呼ばれるロボットシフトタイプの5速。クラッチペダルが存在しないためAT免許でも運転OKだが、メカニズム自体はMTで、クラッチとシフト操作をクルマ側がやってくれるというシステムだけに、運転感覚はトルコン式ATやCVT、あるいはVWのDSGといったものとは少々異なる。
どう異なるのか? ひと言でいうと、クルマ任せだとなかなかスムースに運転できないのがこの種のシステムの弱点だ。MT車を運転するようにシフト操作に合わせてアクセルをコントロールするか、あるいはアクセル操作によってシフト操作をコントロールするという意識で運転していれば気持ちよく走れる。少々アンダーパワー気味のエンジンをめいっぱい使って走らせるのは、想像以上に楽しい作業である。しかし、ルーズなアクセルコントロールをしていると、とくに低速ギアでのシフトアップ時につんのめるような動きがでがちだ。MT乗りなら乗りこなすのはそう難しいことではないし、上手く走らせるのを逆に楽しめるが、ATやCVTしか乗ったことがない人が運転すると「なんだこれ?」と感じるかもしれない。基本的にはクラッチとシフト操作の要らない“MT”と考えておくべきだ。
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