SUV用オールシーズンタイヤ「グッドイヤー アシュアランス ウェザーレディ」をテストコースで試した
掲載 更新 carview! 文:竹町 昭男/写真:小林 俊樹
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ウエットとドライのテストコースで、サマータイヤの「EfficientGrip SUV HP01(エフィシエントグリップ エスユーブイ HP01)」と比較した。クルマは「トヨタ ハリアー」を使用。HP01はサマータイヤとしては溝やサイプが多く刻んであり、ウエットにも強そうだが、0.3という滑りやすい雪上を模した低ミューのウエットでは簡単にスリップする。
一方、ウェザーレディは数多く刻んだ溝やサイプが効果的で粘り強いグリップを発揮。手応えからも水の反力を感じにくく、排水性のよさが把握できる。ウエットのピークグリップは若干HP01が有利のようだが、排水性はショルダー部の横溝をしっかり刻んだウェザーレディにメリットがありそうだ。
ドライ路面は意外なほど差がなく驚いた。ウェザーレディはパターンノイズが小さく、大変静かなタイヤだ。硬めのコンパウンドはSUVの荷重にマッチしたもので、路面への当たりもソフト。凹凸や段差をマイルドにスムーズに通過できる。直進性や手応えもごく自然で違和感がない。
高速直進域や大きく荷重をかけたときはブロックの変形を感じるが、サマータイヤと比較して初めてわかる程度。ウェザーレディを装着した「ボルボ XC40」や「マツダ CX-5」では一般道を試乗してみたが、走りと乗り心地が高次元でバランスして快適そのもの。とくにパターンノイズの抑制は、路面によってサイプが発する高周波ノイズがわずかに聞こえるが、溝をしっかり刻んである割にピッチノイズの封じ込めは完璧といえる。ブロックの位相差によるピッチノイズの打ち消し制御が巧みなのだろう、これほどまで静かなオールシーズンタイヤは、いままで出会ったことがない。
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