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エアーナビ×ゴリラ×ナブ・ユー、3機種で試走

「渋滞回避」で明暗

入谷ランプから入り、順調に走るエアーナビとナブ・ユー。そこに駒形ランプから入ったゴリラ(チーム)から連絡が…「首都高が大渋滞で動けません(泣)」。実は今回のテストでは「渋滞回避」という点にも重点を置いている。エアーナビには通信を使った最新のテレマティクスサービス「スマートループ」が、ナブ・ユーにはFM-VICS(広域情報)のほかに渋滞回避ルートも案内してくれるビーコン(一般道情報・オプション装備)が、そしてゴリラはFM-VICSのみの設定となる。

念のために言っておくと、広域の渋滞情報が取得できるFM-VICSでは通行止めなどの交通規制以外、つまり自然発生した渋滞を避けた新ルートの案内はほとんど行われない。つまり渋滞を回避するという視点で見るとゴリラには酷な話だが、FM-VICSだけでは勝負にならないのである。

実は前述したようにエアーナビもスタート前まではゴリラと同じ駒形ランプ回りだった。それが直前に渋滞状況の変化をキャッチして新ルートを提案。ナブ・ユーのビーコンは出発前にすでに入谷ランプ経由でルートを探索していたが、ビーコンの場合、道路に設置された機器の下を通過しないと渋滞情報が取得できない。

VICSにフル対応している点ではナブ・ユーは魅力的だが、エアーナビはスマートループ情報を使うことでVICSの約5倍のエリアの渋滞情報をいつでも取得でき、それを新ルートに積極的に反映できる。圧倒的なアドバンテージと言っても過言ではないだろう。

さて、エアーナビとナブ・ユーの2台は順調に首都高速を走っていたが、ついに別れの時がやってきた。首都高速・C1(外回り)の京橋JCTでエアーナビは新橋方面(東京高速道路)へ、ナブ・ユーは真っ直ぐ浜崎橋方面へのルートを案内したのだ。ここでの分岐がその後の明暗を分けた。

エアーナビはてっきり料金所を通過してすぐ先にある東銀座出口で一般道へ誘導するかと思いきや、その先の新橋出口まで誘導。そのまま第一京浜を走り、スムーズに目的地に到着した。一方のナブ・ユーも順調に走ってはいたが、浜崎橋JCT手前で渋滞につかまった。降りる出口はすぐそこの芝公園出口なのに…。そしてゴリラはその頃まだ渋滞の中にいた。

さて結果である。まずトップはエアーナビ。スマートループが3回作動してルート変更を提案。その通りに走った結果の所要時間は26分、渋滞らしい渋滞にも遭わずスムーズな結果だった。2位はナブ・ユーで所要時間は40分、浜崎橋での渋滞がネックとなった。そして3位はゴリラ、6号線の渋滞を抜けてからさらに浜崎橋の渋滞につかまる“Wの悲劇”、ナブ・ユー同様に芝公園で降りて到着。所要時間は59分、第1ステージはエアーナビの圧勝。やはり渋滞の多いエリアでは高精度の渋滞情報を取得し回避ルートを提案できる機種が効果的であると言えるだろう。

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