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新型Cクラス。完成度高だが3つの点が気になる

ついにCクラスも全幅1800mmを超えたが…

最後に、歯切れが悪くなった第三の理由を挙げておこう。

新型Cクラスは衝突安全、後席を中心とした室内空間の拡大、そして様々なパワートレーンの搭載を想定して、全長が95mmプラスの4686mm、全幅が40mmプラスの1810mmになった。キャビンは快適になり、前席左右を隔てるウッド素材が多用された大型のセンターコンソールが生む暖かみや、高機能でありながらボタン数を減らしたシンプルなデザインなど、クオリティが高まって高級車らしい、リビングのような居心地を手にした。

これ自体は歓迎なのだが、個人的に最も懸念するのはボディの大きさが影響する狭い道での取り回しやすさだ。

日本の交通環境を走った訳ではないので、ハッキリとは言えない。しかし、感覚としては対向車とのすれ違いや狭い道で、多少気を使うようになったと思う。そもそもCクラスは、BMW 3シリーズやアウディ A4など同じDセグメントのライバルたちが、全幅1800mmを超えてボディを拡大させる中で、1770mmという扱い易いサイズを維持しており、それが生み出す走り易さは大きな魅力のひとつだったはず。

新型Cクラスはヘッドアップディスプレイや「現実に即した最高の安全性」が掲げられた数々の先進安全装備の採用など、どこを見ても高級車にふさわしい完成度と商品力を誇っている。だからこそ、一日も早く日本の交通環境での走り易さ、さらにはエアサスペンションではない足回りの乗り味を確認して、あらためて「良いクルマだよ!」とスッキリと言いたいものだ。

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