10月のマーケット概況、VWとアウディの販売が大幅減

売れ筋は各社マチマチ

10月の乗用車（軽乗用車含む）ブランド別は、9ブランド中、トヨタ、ダイハツ、三菱の3ブランドが前年を上回った。トヨタは普通車と軽が前年を割ったが、「シエンタ」の好調で小型車は11.6％増となり、全体では3.3％増に。シエンタは7月の発売から約4ヶ月経過したが、10月の販売台数は1万台を超え（10月に1万台を超えた車種は軽を含め5車種だけ）、新車効果が収まる気配はない。

ダイハツは普通車と小型車が前年を下回ったが、軽は前年を2.7％上回り、全体では2.6％増という結果に。「タント」と「キャスト」の好調ぶりが効いている。三菱は、小型車と軽は前年を割ったが、「アウトランダーPHEV」の人気が普通車販売を4割強押し上げ、全体で7.7％増と好調だ。

このほかのブランドは、ホンダが普通車と小型車の2部門で前年を上回ったが、これは「ステップワゴン」（前年比94.5％増）や「シャトル」ががんばったため。日産は「デイズ」の好調で、軽が前年を3.0％上回ったが、普通車と小型車は前年を下回った。

全体に新型車に人気が集まる傾向はあるが、売れ筋のジャンルは各社マチマチ。特定のジャンルが盛り上がる、いわゆるブーム現象が見られないのが最近の傾向だ。