ダイムラーと中国の共同開発EV、DENZAに試乗
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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しかし、それ以上にユーザーにとっての朗報はイージー・ライセンス・プレートの発給を受けられることである。現在、北京では年間わずか14万台分のライセンスプレートしか発給されない。おかげで200万人が支給を待っていると言われる。しかしEVであれば即日交付が受けられるのである。
中国では今後5年以内に内燃機関ばかりではなく世界最大のEV市場を形成したいと宣言している。2013年に中国では2,000万台以上の自動車が販売されたが、その内EV車はわずか2万台であった。ところが今年は半期ですでに2万台を超えているという。
このスピードで行けばドイツの2020年100万台宣言を追い越してしまう勢いである。ただし問題が無いわけではない。この日私はWell to Wheelの二酸化炭素バランスを聞いた所、答えはなかった。さらに中国の電気供給事情を考えて、EVを家庭用電源のバッファとして利用するスマート・グリッドについての質問を投げかけたがやはり正確な回答は返ってこなかった。
それでも、いやそんなことよりも彼らにとって大事なことは大都市部の深刻な大気汚染を無くすことがまず先決なのだろう。すなわちローカル・エミッション・ゼロをまず目指しているわけだ。(※編集部注:一般的に、CO2排出=地球温暖化問題に対して、いわゆるNOxやPM等の排気ガス=ローカルな大気汚染問題と考えられている)。外から見るとちぐはぐな感は免れないが、これが中国の革新への原動力なのかもしれない。
※後で我々に紹介したスライドでは以下のように説明されていた。
・車両価格(Lifestyle) 369,000RMB(約640万円)
・Central subsidies 57,000RMB(約99万円)
・Local subsidies 57,000RMB(約99万円)
・Effective price 255,000RMB(約442万円)
・Plus 10% tax redemption
・Plus: easy plate access
※1元=約17.3円で計算。
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