ダイムラーと中国の共同開発EV、DENZAに試乗
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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スタートボタンを押してスタンバイ、ドライブ・レバーをDにセレクトしてスタートする。瞬間出力86kW、持続出力68kW、最大トルク290Nm、そして持続トルク177Nmの電気モーターによるカタログ・データは0-60km/hが4.5秒、さらに加速して100km/hまでは14秒で到達する。また最高速度は150km/hでリミッターが働く。
ほとんどスチールで出来たDENZAの空車重量は2090kgとBMWi3の足下にも及ばない。また出力も半分近く低いが、それにしてもダッシュ力がモノ足らない。それならばとプログラムのスポーツを選択して試みるが、ペダル特性が変わるだけで絶対的な加速性能は変わらない。
そこでエンジニアに聞いてみると、電気モーター独特の急なトルクの立ち上がりはなるべく排除して、普通の内燃機関エンジン搭載車の性格に近づけたという。まあ一理あるが、それにしても性能はこれまでのEVよりは間違なく劣っている。
また電力消費量は時速60km走行で100km走ると13.0kWhで、この時の航続距離は335kmとなる。ちなみに中国人エンジニアが示したこの国での走行サイクルによると、電力消費は100kmあたり17.2kWhで航続距離は253kmへと短縮される。
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