918スパイダー 再び世界は衝撃を受ける!
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office
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5種類のハイブリッド・システムの制御モードを搭載している点も注目だ。ステアリング・ホイール上のマップスイッチの操作で切り替えられる制御モードは、電気モーターのみで最大25km以上走行できる"Eパワー"と、エンジンと電気モーターを走行状況に応じて同時、または個別に作動させることで、都市部などの走行時に高効率な省燃費運転が可能な"ハイブリッド"、エンジンは常に作動状態として、より大きな加速力が必要な時に電気モーターがアシストする"スポーツ・ハイブリッド"、エンジンと電気モーターをよりパフォーマンス優先で制御する"レース・ハイブリッド"、そして短時間にすべての電力を消費するがレースの予選などの時に威力を発揮する"ホット・ラップ"の5モードである。"ホット・ラップ"以外の4モードは、低負荷走行時や減速時に回生ブレーキ制御を行う。また"ホット・ラップ"は"レース・ハイブリッド"を選択している場合にのみ起動可能となっている。
また前後2基のモーターで減速エネルギーを回生する回生ブレーキは、減速Gで0.5Gまで、ブレーキペダルの踏力で11kgまで作動する。これはポルシェの現行システム(0.15Gまでと1.5kgまで)に対して3倍以上の回生エネルギー量を実現したことを意味している。これを可能にしているのは充放電性能に優れたリチウムイオン・バッテリーである。312個のセルで構成される容量7kWhのバッテリーは専用の液冷システムを備え、常に安定した性能を確保した。
この結果、918スパイダーは0-100km/hが3.0秒以下、0-200km/hは9.0秒以下、0-300km/hは27.0秒以下という、カレラGT(0-100km/h加速3.9秒)を超える圧倒的な加速性能を手に入れた。最高速度は325km/hだ。同時に新欧州ドライビングサイクルにおいて約3.0リッター/100km(日本式に表記すると約33.3km/リッター)という驚異的な燃費性能を達成した。CO2排出量もわずか70g/kmである。
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