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コラム 2017.8.7 レポート:岡崎 五朗

世界的なEVシフトの中に潜むもっとも危険なこと【前編】

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写真:ボルボ・カーズ

内燃エンジンがすぐさま消え去ることはない

EVに関するニュースが急速に増えている。フランスが2040年までに内燃エンジン(ガソリン車&ディーゼル車)の販売禁止をうちだしたかと思えば、イギリスもそれに追従。ほぼ時を同じくして、ボルボが2019年以降に発売するすべての車種を電動化するというニュースも流れた。ちょっと前の話になるが、ドイツの連邦参議院が2030年までに内燃エンジンを搭載したクルマの販売禁止を求める決議を出したことを覚えている人も多いだろう。

こうしたニュースを目にした人の多くは「ついにエンジンの時代が終わり、EVの時代がやってきた」と感じているのではないか。しかし、僕の考えはちょっと違う。英仏が内燃エンジンの販売を禁止するとした2040年は23年も先であり、それまでにこの方針を決めた官僚や政治家の多くは引退しているだろう。そういう意味で、今回の決定はよくいえば理想論、悪く言えば政治的環境パフォーマンスの色彩が強い。

ボルボについても「すべてをEV化する」と誤解されがちだが、ボリュームゾーンになるのは48ボルト電源を使ったマイルドハイブリッドというのが真相。フルハイブリッド車が常に販売上位を占め、すでに軽自動車にさえエネチャージのようなマイルドハイブリッドが採用されている日本からすればとくに新鮮味はない。

ドイツの2030年問題にいたっては、メルケル首相が反対の立場をとっているなど、先行きはかなり不透明だ。事実、ドイツの自動車メーカーはいまなお膨大な人とカネを投じてエンジンの開発に取り組んでいる。もし2030年にエンジンが売れなくなるなら新規開発など問答無用でストップされるはずだが、メーカー内部にいまのところそうした動きはない。このように、エンジンがすぐさま消え去り、街中をEVが埋め尽くすようなことにはならないという点を、まずは押さえておきたい。

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