中古車購入チェックポイント [2022.09.12 UP]
日本のど真ん中古車に乗る!
ガソリン高、資源高、物価高……こんな時代に選ぶべきクルマとは
クルマは移動する自由を提供してくれる乗り物だが、それを手にするための
ハードルは決して低くない。そんな状況だから「今は買えない」と諦めないで!
クルマの購入や所有に対する考え方を見直せば買えるクルマが見えてくるのです。
[トヨタ ヤリスクロス]コンパクトSUVらしく街なかでスマートに扱える。動力性能と燃費のバランスがよく、SUVでも経済性を重視するユーザーも納得できる選択だ。実用性にも満足できる。中古車価格帯:159.8万~422万円
厳しい状況でも諦めずクルマ購入は前向きに!
新車の納期が長引く傾向はいまだに改善されず、受注を停止している車種があるなど、新車市場は〝売りたいのに売れない〟状況にあるという。もはや慢性化した新車の供給不足は中古車市場にも波及し、販売価格はかつてないほど高騰している。
しかし、それでもクルマが必要な人たちは、納期がいつになるかわからないほど遅延していようが、中古車の相場が上がっていようが、自分がクルマに求めることを鑑みたうえで、〝買える〟クルマを手に入れている。その最たる理由は、やはりクルマで移動する自由を得るとか、クルマでしかできないことがあるからにほかならない。
たしかに、クルマを手に入れるには厳しい状況にある昨今、買い控えを検討せざるをえないのは十分に理解できる。しかし、それでもクルマが必要と考え、本誌を手に取ってくれたのだろう。ならばそんなあなたに、こんな時代だからこそのクルマの選び方や買い方をお届けしよう。
グーが提言! 今、クルマ購入に求められる3大要素
クルマの根源的な魅力を重視
移動する自由を得る
好きなときに好きな場所へストレスを感じることなく移動できるのがクルマのメリットだ。しかも公共交通機関とは異なり、車内はプライベートな空間になるので、他人に気兼ねすることなく好きな音楽を聴いたり家族や友達と談笑できる。
これぞ新しい買い方様式
買えるクルマを買う
中古車は購入費用が抑えられるというコストメリットだけでなく、新車よりも選択の幅が広く、なにより「早く手に入る」という点も付加価値といえる。いつ手に入るか不透明な新車よりも、中古車なら今すぐに買えるクルマが数多く揃っている。
話題の新型車は、これまで以上に移動を快適かつ楽しいものにしてくれる魅力的な選択だが、高機能ゆえに車両価格が高騰し、なおかつ納期も長い。
用途・目的をはっきりさせる
クルマでできることを考える
すべてのニーズに対応できるクルマは存在しないので、購入時は用途や目的をしっかり考えよう。クルマをどんな場面で使うかをイメージすればニーズの不一致は避けられる。「いつか使うかも……」と選んだ機能は、ほぼ使わないことが多いのだ。
実用性や経済性といった生活に影響を与える要素だけでなく、安全性を高める機能や装備の充実ぶりは今どきのクルマ選びでは必須要件だ。
“買えるクルマを買う”ためのツボ
【カギを握るのは即断・即決!】
世界にひとつだけの中古車を選ぶために
コロナ禍や半導体不足の影響で納車が長引き、購入が難しくなっている新車にこだわる必要があるだろうか。今すぐにクルマが欲しいと考えているなら、新車にこだわるのはナンセンスといっていい。
だからこそ、その場に車両がすでに“ある”中古車が脚光を浴びているわけだが、新車にはない購入ポイントもある。それは、その車両が世界に1台しかないということ。
新車のように、同じコンディションで同じ値段の車両がほかに存在しないということは、それを手に入れられるのはたったひとりのみ。つまり、早く見つけて、早く購入を決断した人のみが買うことができる、「早い者勝ち」の世界といってもいい。
となれば、なるべく先に条件を絞り込んでから物件を探し出し、確認して、決断する。つまり〝即断・即決〟できるかどうかが重要になる。下の購入の流れでいえば、ステップ04までをいかに素早く進められるかが、カギを握っていることになる。
即断するために重要なこと
其の1 カーユーザーレポートからユーザーの購入行動を分析
人を以て鑑と為すの気持ちで挑む
情報収集に時間をかけず短期決戦が成功のカギ
まずは先人たちの行動パターンを見てみよう。上のふたつのグラフを見ると、「1週間以内」、「~2週間以内」に購入を決定したという人が増えていて、訪れる店舗数も少なくなっている。これらは中古車のニーズ増加にともない、購入を決めるまでの時間が短縮され、行動が縮小されていることを表している。
インターネットのおかげで足を使う必要がなくなった
ネット上では日々、最新の中古車情報が更新されていて、わざわざ店舗まで足を運ばなくても物件が確認できるようになった。ただ一方で、これはほかのユーザーもチェックできるということ。条件のいい物件は早めに売れてしまう可能性が高い。
其の2 ニーズに応じて重視すべきポイントをしっかり見極める
揺るぎない選択基準を決めておく
重視度は上位5つの項目を優先すればよし
物件を探すにあたり、まずは自分がクルマに期待していること、望むことを明確にしよう。選ぶ際に重視すべき点を決めておけば、自ずと選択肢が見えてくる。なにを重要視するかはその人の使い方や乗り方次第だが、多くの人が特に気にするのは左の表の通り、走行距離、年式、内装、事故歴、外観などだ。
ニーズ1 家族を乗せてドライブする機会が多い
クルマのココを見よ! はずせないポイント
●スライドドアが付いている
●シートが3列ある
●前・後席ともにゆとりがある
家族とのドライブを前提に選ぶなら、その人数にもよるが、ミニバンはベストな選択のひとつ。特にスライドドアはミニバンならではの装備で、小さな子どもがいる家庭なら重宝する。3列シートもミニバン以外では大型SUVでもないと選べない貴重な装備となる。ただしミニバンではサイズ選びも重要となる。フリードのような小型から、セレナなどの中型、アルファードのような大型まで、使い方に合わせてサイズを選びたい。
スライドドアひとつでも、開口部の広さや床面の高さなど、車種、型式ごとにさまざま。ある程度事前に調べておきたい。
ニーズ2 人とは違うマニアックな選択をしたい
クルマのココを見よ! はずせないポイント
●仕様・装備にこだわる
●品質の妥協点を決める
●相場観を把握しておく
クルマは自分のアイデンティティを示すファッションのようなアイテムでもあるから、他人と同じものはイヤだと考える人も多いだろう。そんな人は、特別仕様車や限定車など特別なグレードを選んだり、特別なカラーや装備が採用されたモデルを選ぶのがおすすめだ。高級車など新車時の販売台数が多くなかったモデルもいいだろう。もちろん希少なものは高価になりがちなので、価格との折り合いもつけておくことが肝要だ。
前オーナーが改造したカスタマイズカーも、自分のセンスに合っているなら選んでしかるべき。希少な装備は魅力的だ。
ニーズ3 通勤や通学で毎日クルマを利用する
クルマのココを見よ! はずせないポイント
●燃費性能が優れている
●取りまわしのしやすさ
●セーフティ機能が充実
通勤や通学などで使用する頻度が高く、ほぼ毎日クルマを利用するような人であれば、重要視してほしいのが「運転のしやすさ」と「燃費」だ。特に燃料価格の高騰が叫ばれている昨今では、燃料消費が少なければそれにこしたことはないだろう。また、近所の道路の道幅が狭かったり、運転にあまり自信がないという人であれば、取りまわし性や安全支援機能の有無についても、しっかりチェックして購入車を選びたい。
近隣の道路状況が悪い、あるいは運転に習熟していない家族も同じクルマに乗るなら、そのあたりを鑑みて選ぶべきだ。
ニーズ4 レジャーや趣味でもクルマを使う
クルマのココを見よ! はずせないポイント
●荷物が積みやすい
●いざというとき悪路が走れる
●長距離の移動が楽にできる
休日にアウトドアを楽しんだり、山や海へ出かけるような趣味があるなら、今流行りのSUVが向いている。趣味やレジャーを楽しむには荷物がつきものだが、SUVなら荷室が広いし、最低地上高に余裕があるので多少の悪路も問題なし。現在はさまざまなサイズや使い勝手のモデルが流通しているので、車種も選びたい放題だ。現行モデルなら高速走行も苦手としない。もちろん荷室にこだわるならワゴンという選択もあり。
クロスオーバーと呼ばれる市街地走行を主体とする車種も増えたが、SUVの能力は有しているので未舗装路も不安なし。
快適で満足度が高くて感動をもたらす、
どこかに行きたくなるクルマの条件
安全で効率よく快適で楽しく運転できること
多くの人がクルマを移動の手段としてとらえているが、人が乗るにあたってクルマに求められる大切な要件といえば、「安全に」「効率よく」「快適に」移動できることだろう。
最も大切なポイントは「安全に」ということ。それには安定感のある操縦性能や、もしものときの安全装備が求められる。また、クルマは人だけでなく物も運べる乗り物だから、荷物がどれだけ積めるかも気になる部分。ある程度の走行性能(速さ)や運転しやすさも重要となる。
さらに、公共交通機関と異なるのは、パーソナルな空間であるということ。運転者も同乗者も、運転に支障がない範囲で、自分好みの快適性を得られるのはクルマの自由な部分であり、大きなメリットでもある。
そして、なんといっても「運転の楽しさ」こそ魅力だ。また乗りたい、運転したい! と思えるクルマこそ、移動欲求を満たしてくれる一番のクルマということになる。
肝心なのは装備と走行性能
・やりたいことをサポート
・移動は快適かつ安全に
・行きたいところへ自由に
これだけは押さえるべし
正解にググッと近づくためのチェックポイントを把握しよう
運転視界が良好
ドライバーとしては、かなり重要視したい部分。周囲がよく見えるかは安全運転に直結する。運転に慣れていない人ならなおさらだ。
運転支援機能が備わる
近年の自動車業界で最もホットなワードとなっている安全運転支援。運転操作をサポートして疲労やうっかりミスを軽減できる。
乗り心地がいい
運転者というよりどちらかといえば同乗者が望むポイントだが、快適性はやっぱり大切。スペースの広さや着座姿勢なども影響する。
動力性能が高い
速く走れるかどうかやエンジンの力強さなども、じつは快適性に直結する。動力性能が高いクルマほど余裕のある運転ができるのだ。
乗る人みんなが心地いい»»装備と機能に注目しよう!
移動の大前提として、快適かつ安全に目的地に到着することがなにより重要となる。事故を起こしてしまったり、疲労や苦痛を感じてしまったら、せっかくのドライブが台なしになってしまうからだ。しかし最近のクルマは、あらゆる方面に快適性や安全性を高めるための装備や機能を備えている。特に安全運転をサポートする機能に関しては充実しており、運転技術に自信がない人でも安心してドライブできるようになっている。
先進の安全運転支援はいまや必須の装備
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)はいまや軽自動車でも搭載される。高速走行をサポートしてくれる。
スマホ接続していつも使用しているアプリをそのまま使えたり、話すだけで機能が完結したり、移動が楽しく快適になる。
ここも要チェック
荷室は広さとアレンジを確認
床下収納や上下に区分けできたりと、さまざまな荷室アレンジで荷物を積みやすくする工夫も見られるようになった。
後席に乗る人の快適性に配慮
リアシートの快適性も重要視され、シートのリクライニングや前後移動も可能になった。楽なポジションで快適に乗れる。
運転がスマートに行える機能の有無
リアカメラの搭載はもちろん、ボタン操作だけの車庫入れ、さらにリモートでの駐車機能といった機能があればうれしい。
ドライブの楽しさが変わる»»走行性能が移動の質に影響する
ドライバーにとっての移動の楽しさに直結するのが、走行性能だ。そこにはハンドリングや足まわりなどさまざまな部分が関わってくるが、特に重要なのが動力性能だろう。加速したいときに思ったほど進めなければストレスがたまるし、一定速度で走る際の安定感にも直結する。技術の進化で年々パワフルになっているとはいえ、日々の走行環境や走るステージに合わせたクラスの(動力性能を持つ)クルマを選ぶことが、移動欲求を満たすことにもつながる。
ここも要チェック
エコ運転を意識せず燃料消費が抑制できる
低燃費なうえにエコモードなど、ドライバーが意識せずに燃料消費を抑制できる機能が備わっているのかも要チェックだ。
タイヤのサイズで乗り心地が変わる
大径タイヤは見栄えがいいが、ショルダー部の高さが狭まり、乗り心地は悪くなりがち。見た目を取るか実益を取るかだ。
試乗できないならスペックから能力を読み解く
・全長×全幅×全高
以前に乗ってたクルマや自宅駐車場などを実際に測って比較検討したい。グレードや装備ごとに異なる場合もあるので注意。
・ホイールベース
フロントホイールの中心点とリアホイールの中心点との距離。長いほど室内が広く、走行安定性も高いとされている。
・トレッド
左右タイヤの地面接地部中心点間の距離のことだが、これも車内スペースや安定性に直結する。ただ広すぎると運転しづらい。
・最小回転半径
そのクルマがどれだけ小さくまわれるかを表す。この数値が小さければ小さいほど、小まわり性能が高いということが判断できる。
・車両重量
車体の重さ。たいていのクルマはそれに見合ったパワーのエンジンを搭載しているが、重すぎると走りや燃費に影響が生じる。
・総排気量
エンジンの排気量が小さければ、それだけ使用される燃料が少なくて済む。ただそのぶんパワーは小さくなる傾向にある。
・使用燃料
軽油/レギュラーガソリン/ハイオクガソリンの3種類。車種(エンジン)ごとに設定されたものを選ばざるをえない。
・WLTCモード燃費
かつての「JC08モード」と比べて、より現実の燃費に近づいたモード燃費。実燃費より少し優れた数値で表記される。
・タイヤサイズ
同車種でもグレードでタイヤサイズが異なることがある。特に大径タイヤの場合は、乗り心地が悪くなる場合もあるので要注意。
・トランスミッション
選べる車種は限られてくるが、運転の楽しさをより深く味わいたいなら断然MT。ATでもMTモードがあればより楽しめる。
中古車市場の売れ筋ど真ん中 コンパクトミニバンがウケる理由をチェック
中古車市場における売れ筋である100万から150万円というゾーンで、ユーザーから支持されているのがコンパクトミニバンだ。ここでは代表格である2台をクローズアップし、その実力をあらためてチェックしてみよう。
買えるクルマの代表格! 小さくても頼もしい実力派
ホンダ フリード
「ちょうどいい」コンパクトミニバンとしてファミリーを中心に支持されている。標準車のほか、5人乗り仕様のフリード+も選べる。
中古車価格帯:103.8万~279.8万円
トヨタ シエンタ
四角いハコというミニバンの概念を打ち破る個性的なスタイルをはじめとした特徴で、ミニバンクラスのなかでも独自性を主張する。
中古車価格帯:69.8万~281万円
買いの根拠が豊富な中古車市場の優等生
取りまわしのいい5ナンバーサイズボディながら、全高を高めたフォルムによって広々とした室内空間を確保したコンパクトミニバンは、「小さくても実用的なクルマが欲しい」とか「大きなクルマは必要ない」といったユーザーにウケている。
ボディサイズが小さくても、車内には3列シートを備え、6名から7名が乗車可能。後席は格納できる機構を備えて多彩なシートアレンジが行えるため、乗車人数や荷物の量、大きさに合わせて柔軟に対応できる。エンジンの排気量は1.5ℓクラスが中心だが、動力性能に不満はないし、なにより燃費がいいから毎日のアシにはもちろん、休日に遠出するなど、さまざまな移動ニーズに大きなメリットをもたらしてくれる。
しかも、中古車市場における流通台数が適度に揃っていて用途に応じて選びやすいうえに、売れ筋価格帯である100万~150万円台で手に入る。まさに“買えるクルマ”の筆頭にふさわしい選択なのだ。
価格の安さよりも快適移動と利便性に納得して選んでいる
新車に代わる選択として高年式の中古車に注目が集まり、200万円以上の車両を選ぶユーザーが増加傾向にある。しかし、購入予算が抑えられるという、中古車本来のメリットに対する注目度は依然として健在だ。平均支払金額が154.8万円というのは、100万から150万円という価格帯に流通台数の多い人気モデルが集中していることの証であり、この価格帯こそが中古車のど真ん中であることがわかる。
だからおすすめです»»コンパクトミニバンのエトセトラ
取りまわし性はコンパクトカーと同等で運転しやすい
ボディサイズがコンパクトなうえに良好な運転視界が確保されているので、狭い路地でもスムーズに走れたり、車庫入れがしやすい。
エンジンは小排気量でもキビキビと軽快に走る
排気量は1.5ℓ以下でパワーより街なかで多用する低回転域でのフィーリングが重視されている。乗り心地と操縦性のバランスもいい。
燃費のよさにも納得できる経済面でのメリットも大きい
もともと燃料消費が少ないエンジンに、動力の伝達効率に優れたトランスミッションを組み合わせることで、低燃費化が図られている。
使い勝手に関する能力はひとクラス上のモデルに匹敵
実用的な機能や装備がふんだんに採用されているので、ボディサイズからは想像もできない万能ぶりを発揮。使い勝手には満足できる。
〝便利・快適・経済的〟三拍子揃っているから愛される
ラゲッジ容量
シエンタ
フリード
ボディサイズのわりに十分な容量が確保されている
3列目まで使用してフル乗車したときの荷室スペースはさほど広くないが、3列目シートを跳ね上げたり、あるいは格納したときには広々としたスペースが確保できる。室内長、室内幅ともに十分な余裕があり、全高の高さも相まって、長尺物や背の高い荷物が難なく積み込める。しかも、フロアがフラットなうえに地上高が低めなので自転車などの大きな荷物の積み込みが楽に行える。
シートアレンジ
シエンタ
フリード
機能的なシートを備えてアレンジは自由自在
ボディサイズは5ナンバー枠に収まっているが広い室内空間を持ち、人を乗せるのも荷物を積むのも自由自在だ。特に3列目シートを格納したり、2列目シートをスライドさせることで用途に応じた多彩なアレンジができる。しかもフリード、シエンタともにアレンジ操作は誰にでも簡単に行えるような工夫が施されているなど、家族で使うクルマとしては理想的な能力を有している。
居住性
シエンタ
フリード
7名でフル乗車しても快適性は文句なし
ボディサイズはコンパクトだが、6人(または7人)が快適に乗車できることにこだわって作られている。3列目はやや窮屈だが、2列目はスライドとリクライニング機構を備え、足を組んで座れるほどの広さがある。また、リアエアコンやリアモニターをはじめとした後席乗員のための装備が用意されるなど、長時間のドライブが快適に行えるという、ミニバンならではの利点も実感できる。
収納スペース
シエンタ
フリード
適材適所に設けられたスペースは使い勝手も良好
運転席まわりには収納スペースが充実しているが、あれもこれもと備えるのではなく必要な装備が適所に設けられている。特に使用頻度が高い小物入れやドリンクホルダーなどの装備は、乗員が手の届きやすい位置にあるので使い勝手がいい。いずれの収納もインテリアデザインと見事に調和されているうえに、使ってみると「なるほど」と思わせる気配りやアイデアに感心させられる。
クルマ選びに迷っているあなたにご提案 ど真ん中「断然! おすすめ」中古車
自分の目的に合ったクルマを見極めよう
本誌では中古車物件についてしっかりとフォローしているが、さらに中古車の登録台数が48万台を超える「グーネット」と連携して活用すれば、欲しいクルマが見つかる確率はグッと高められる。
クルマ選びで肝心なのは、どんなことにクルマを使いたいのかといった、目的や用途を具体的にイメージすること。そのうえで絶対に譲れない部分や、ある程度妥協してもいい部分をはっきりさせるなど、条件を明確にしておくことだ。そうすることで、膨大な数のなかからねらうべきクルマが見えてくるというわけだ。
後席の快適性や日常の利便性を重視する「家族」で移動するならこんなクルマ
選択のポイント
多人数乗車で移動できるのが最大の利点。購入時は、リアエアコンの有無やシートの座り心地、乗り降りのしやすさなど、後席乗員の快適性や利便性を考慮しよう。
日産 セレナ
プロパイロットをはじめとして、先進の運転支援機能が用意され、長距離移動が快適に行える。日常からレジャーまで幅広く適応する。
中古車価格帯:99.8万~417.7万円
プロパイロットは、高度な運転支援によって高速道路で渋滞に巻き込まれたときの煩わしさを軽減できるなど、快適な移動を提供する。
オーテックがカスタムを施したコンプリートモデルも選べる。相場は標準車よりも高めとなるが、専用装備には満足できる。
トヨタ ノア(先代型)
ファミリーで使うことを念頭に置いて開発されたクルマで、心地よさや実用性だけでなく、運転のしやすさについても高い能力を持つ。
中古車価格帯:79.2万~385万円
ホンダ ステップワゴン(先代型)
ミニバンに必須の能力を追求しながら、テールゲートに横開き式のサブドアを備えた「わくわくゲート」によって優れた利便性を実現。
中古車価格帯:91.9万~426.9万円
運転のしやすさと燃費のよさが重要「通勤」で毎日乗るならこんなクルマ
選択のポイント
取りまわしのよさとキビキビとした走りは、毎日のアシとして最適。ただし、ファーストカーとして使用するなら、後席や荷室の広さを確認するのはマスト事項となる。
トヨタ ヤリス
スポーティな印象を強調した独特のスタイルや、質の高いインテリアなど、個性を重視するユーザーにとっては格好の選択。走りのよさにも定評がある。
中古車価格帯:99.9万~283万円
日産 ノート(先代型)
e-POWERという先進のユニットを搭載するが、相場がこなれているので購入しやすい。優れた燃費性能も相まって日常のアシに適している。
中古車価格帯:8.9万~259万円
どんな場所でもタフに使える万能性を要チェック「レジャー」で頼もしく使うならこんなクルマ
選択のポイント
もともと悪路を走行する目的で作られたクルマだが、現在は市街地走行に特化したタイプが人気。ボディが大きく、重いので取りまわし性や燃費性能は要チェックだ。
スバル フォレスター(先代型)
適度なボディサイズで日本の交通環境にも適している。実用的な機能、装備が充実していることから、便利な道具としてオールマイティに使い倒せる。
中古車価格帯:58.8万~316.3万円
マツダ CX-5
SUVクラスのなかでも走行性能が高いレベルにありながら、同乗者が心地よく過ごせることにも配慮されている。移動が快適で、実用性にも満足できる。
中古車価格帯:124.8万~389.8万円
三菱 アウトランダー PHEV(先代型)
SUVに求められる能力が高いうえに、100V AC電源で最大出力1500Wまで給電できる機能が備わるなど、PHEVならではの特徴がレジャーを強力にサポート。
中古車価格帯:88.8万~452万円
まとめ
激変する世の中の動向を加味して買えるクルマを買おう
現在の自動車市場は、「クルマが欲しい!」人にとって楽観できる状況ではないのは事実だ。しかし、さまざまな移動欲求に応え、道具としての側面も持つクルマは、それを手にすることで生活が豊かになるのは間違いない。だからこそクルマに求めることを明確にし、背伸びをせず、焦ることなく買えるクルマを手に入れるべきなのだ。
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