この記事をまとめると
■かつての国産市場にはハッチバックが数多く存在した
ワンボックスカーってどんなクルマ? 定義やミニバンとの違い、メリットなどを解説
■ハッチバック減少の背景にはコンパクトSUVの増加がある
■軽自動車人気が高いこともハッチバック減少の理由になっている
ハッチバックが減ったワケ
以前はトヨタならラクティス/ラウム/ポルテ&スペイド/bB、日産ではパルサー/ティーダ/キューブ/マーチ、ホンダではインテグラ、マツダではベリーサなど、さまざまなハッチバックモデルがあった。
天井の高さもさまざまで、日産であれば背の低い低価格のマーチ、内外装が上質で後席も快適なティーダ、天井が高く開放感の伴うキューブという具合だ。ニーズに応じて、5ナンバーサイズのハッチバックを選びわけられた。
しかし、前述の車種は、いまではすべて廃止されている。とくに3ナンバーサイズのミドルサイズハッチバックは、残されていても販売が低調だ。カローラスポーツの1カ月平均登録台数は700台前後で、カローラシリーズに占める割合は4%と少ない。継続生産型のカローラフィールダーを下まわる。マツダ3もセダンを含めて、1カ月平均が1000台以下だ。
その結果、3ナンバーサイズのミドルサイズハッチバックで好調に売られているのは、1カ月平均が6200台のプリウスと、約4000台のノートオーラ程度だ。スバルのインプレッサは、SUVのクロストレックを除くと約1000台になる。
ミドルサイズを中心にハッチバックの売れ行きと車種数が減った背景には複数の理由がある。まずは全長が4500mmを下まわるSUVの好調な売れ行きと車種の増加だ。SUVのカローラクロスは、登録台数がカローラシリーズ全体の50%近くに達する。同様にヤリスクロスも、ヤリスシリーズの約50%を占める。価格の安いライズも堅調だ。ホンダもヴェゼルとWR-Vを手堅く販売している。
これらのコンパクトなSUVは、ミニバンほどではないが天井を高く設定して、全長の割に車内が広い。運転しやすく、後席や荷室にも相応の余裕があるからファミリーカーとしても使いやすい。そこで売れ行きを増やし、ミドルサイズやコンパクトなハッチバックが減った。
世界的にSUV人気が高まってきた
このSUVが増えてハッチバックが減る傾向は海外でも生じており、たとえばボルボは、ハッチバックのV40を廃止してXC40をコンパクトな車種の主力に据えた。海外でもハッチバックが人気を下げると、日本車メーカーも新型車の開発に消極的になる。
日本特有の事情としては、軽自動車の増加もある。近年では軽自動車の販売比率が新車として売られるクルマの40%近くに達しており、ハッチバックを含めて小型車からの乗り替えが進んだ。
とくにいまの軽自動車では、ホンダN-BOXのような背の高いスライドドアを装着するスーパーハイトワゴンが売れ筋だ。全長や全幅は小型車よりも小さいのに、車内はハッチバックに比べて広い。実用重視のユーザーには、背の高い軽自動車が使いやすく買い得で、ハッチバックは需要を奪われた。
メーカーの車両開発に対する取り組み方も変化した。環境技術の向上などに力を入れるため、日本で販売する新型車の開発に多額のコストは費やせない。そこで商品の種類を絞り込んでいる。
たとえば日産のハッチバックは、ノートを基本に、上級のノートオーラ、スポーティなノートオーラニスモ、SUV風のノートオーテッククロスオーバーがある。ひとつの車種に複数の仕様を用意して、車種の数を減らし、開発コストを抑える戦略だ。その結果、日産はティーダ、キューブ、マーチ、ラティオ、ウイングロードなどを廃止した。
以上のようにハッチバックは、SUVや軽自動車の需要増加、メーカーの合理化などにより、売れ行きと車種数を減らしている。同様の理由で、セダンやステーションワゴンも減少している。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「新東名」いつになったら全通する? 延期ばっかり…本当に工事進んでる? 東名の地獄渋滞「秦野中井IC」をスルーできる「新秦野~新御殿場」未開通部はどうなっているのか
トヨタ「アルファード」の「“最安”モデル」登場か!? めちゃ安いけど装備は「必要十分」! お買い得な「割り切り仕様」500万円アンダーで“新規設定”に期待
「ミニバンなんて一生乗るかよ」なライターが一瞬で虜に! 15年落ち16万kmのヴォクシーを買ったらあまりの快適さに感動不可避だった!!
「あぁついに新車を手に入れた」喜びを実感したかつての新車の匂い! いまのクルマから消えたワケは危険な香りだったから
「このルックスの良さは反則でしょ!」BMWの新型レトロスポーツ『R 12 S』に、SNSでは絶賛の声
国交省ブチギレ!?「夜は全消灯します」開業したての道の駅が「走り屋集会所」化で苦情殺到! ゴミに騒音…いよいよ怒りの“実力行使”へ 広島
「冬の方が夏に比べて“燃費が悪くなる”と聞きましたがなぜですか?」 納得の理由に「雪降るエリアだと仕方ない」「冬に燃費稼ぐのは諦めます」の声! すぐできる“燃費を良くする方法”とは?
1000万円でフェラーリ泥沼生活!「365GT4 2+2」は覚悟がなければ手を出すべからず…とはいえV12跳ね馬オーナーへ最安値で実現できるクルマです
6年ぶりに復活した日産S14「シルビア」…きっかけは「チャージスピード」のフルエアロ! ただいま「痛車にしようか思案中」
【いよいよ明日から!】ガソリン補助金が減額。値上げ状況・暫定税率廃止など知っておくべき点をまとめた
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
昔、主流だった2BOX形状から、ステーションワゴン、ミニバン…を経てそうなってるわけで、全体的に減ってるわけじゃない…むしろ、セダン、ノッチバックが減少でしょ?(笑)