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ランクル250は過酷なほど本領発揮!? 登場予定のランドクルーザーFJも負けてない!! 硬派なクルマたち14選

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ランクル250は過酷なほど本領発揮!? 登場予定のランドクルーザーFJも負けてない!! 硬派なクルマたち14選

 硬派。令和の日本では絶滅危惧種かもしれないが、それは硬派な「人」の話。硬派な「クルマ」はまだまだ存在する。ここでは「乗り物」としてグイグイ走れるクルマを「硬派」と位置付け、ニッポンの「硬派なクルマ」をご紹介する。押忍!!

※本稿は2024年1月のものです
車両解説&採点/片岡英明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年2月10日号

ランクル250は過酷なほど本領発揮!? 登場予定のランドクルーザーFJも負けてない!! 硬派なクルマたち14選

■ニッポンにはまだまだ存在する「硬派なクルマ」たち

「硬派」という称号は、ランクル70の専売特許ではない。まだまだ日本には硬派なクルマは多い

 ランクル70は硬派なクルマだ。しかし「硬派」という称号は、なにもランクル70のみに与えられるものではない。ほかにも硬派と呼べるクルマはすでに、そしてこれからも登場してくる。ここではそんな骨太な連中を紹介したい。

 もちろん多くはSUVとなる。当然だ、悪路を制覇せんとするものが、ペラペラの軽薄短小であろうはずがない。

 ヘニャッとした価値観が支配するヌルい粥のような令和に抗う、堅焼き煎餅のごとき歯ごたえを持つアツいヤツら。とくとご覧あれ。

■トヨタ ランドクルーザー250 2024年3月発売開始

トヨタ ランドクルーザー250 予想価格:450万~500万円

 ランクルの売りは「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」。ランクル250は300系と同じGA-Fラダーフレームを採用しており、プラドを凌ぐ悪路走破性を身につけていることは想像に難くない。

 ホイールベースは長いがオーバーハングを切り詰めているため大きなギャップも乗り越えられる。ハードな状況になるほど実力を発揮する、硬派のヘビーデューティ4WDだ。

●スペック
・ボディサイズ:全長4925×全幅1980×全高1870mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:2450kg
・エンジン:直4DOHC、2.8Lディーゼルターボ
・出力:204ps/51.0kgm
・トランスミッション:8AT
・予想価格:450万~500万円
・悪路走破性能:★★★★★
・硬派度:★★★★★

■スズキ ジムニー/ジムニーシエラ

スズキ ジムニー/ジムニーシエラ 価格:155万5400~190万3000円

 ジムニーは国内モデルだが、兄貴分のシエラの仕向け地は世界中。強靭なラダーフレーム、4H/4L切り替え式の副変速機付き4WD、前後リジッド式のサスなど、クロスカントリーランに必要な三種の神器を備えている。

 軽量ボディだから泥濘地に踏み込んでも踏ん張りが利く。

●スペック(ジムニー)
・ボディサイズ:全長3395×全幅1475×1725mm
・ホイールベース:2250mm
・エンジン:直3DOHC、0.66L+ターボ
・出力:64ps/9.8kgm
・トランスミッション:4AT
・価格:155万5400~190万3000円
・悪路走破性能:★★★★★
・硬派度:★★★★☆

■三菱 トライトン 2024年2月発売開始

三菱 トライトン 価格:498万800円/540万1000円

 パジェロに代わる三菱のエースとして注目を集めているのがトライトンだ。その6代目は、関係者の話を総合すると類いまれなポテンシャルを秘めているようだ。

 スペックだけを見てもタフな走りのピックアップ4WDだとわかる。分厚いトルクを発生する2.4Lディーゼルターボにスーパーセレクト4WD-IIの組み合わせへの期待は大きい。

●スペック ※( )内の数値はGLS
・ボディサイズ:全長5360(5320)×全幅1930(1865)×全高1815(1795)mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:2140(2080)kg
・エンジン:直4DOHC、2.4Lディーゼルターボ
・出力:204ps/47.9kgm
・トランスミッション:6AT(GSR)
・予想価格:498万800円/540万1000円
・悪路走破性能:★★★★★
・硬派度:★★★★☆

■トヨタ ハイラックス

トヨタ ハイラックス 価格:407万2000円/431万2000円

 トヨタを代表するピックアップ。2020年のマイチェンで精悍さを増し、2021年にはスポーティムードを増したGRスポーツも追加した。

 基本性能の高さはダカールラリーで実証済みだ。デートには向かない引き締まった乗り心地など、並みの4WDとは違う硬派ぶりは今でも健在だ。

●スペック
・ボディサイズ:全長5320×全幅1900×全高1840mm
・ホイールベース:ホイールベース:3085mm
・エンジン:直4DOHC、2.4Lディーゼルターボ
・出力:150ps/40.8kgm
・トランスミッション:6AT(GRスポーツ)
・価格:407万2000円/431万2000円
・悪路走破性能:★★★★★
・硬派度:★★★★☆

■レクサス GX オーバートレイル 2024年秋登場予定

レクサス GX オーバートレイル 予想価格:800万~1000万円

 ランクル250系とメカの多くを共用しているので実力は群を抜いて高い。オフロードを舞台にしたデモ走行でも非凡な走りを披露した。

 V6ツインターボはパワフルだし、減衰力可変サスやマルチテレインセレクトなどによって圧巻の走りを披露。使いこなせれば鬼に金棒の高級SUVだ。

●スペック
・ボディサイズ:全長4950×全幅1980×全高1865mm
・ホイールベース:2850mm
・エンジン:V6DOHC、3.5Lターボ
・出力:415ps/66.3kgm(予想)
・トランスミッション:10AT
・予想価格:800万~1000万円
・悪路走破性能:★★★★★
・硬派度:★★★★★

■2024年にランクルファミリーに加わる硬派コンパクトSUV

小さくてもランクルファミリーらしく、タフな性能を誇る一台となる(ベストカー編集部が作成した予想CG)

 2024年秋、新たにランクルファミリーに加わると予想されるモデルがこのランドクルーザーFJ。ボディサイズはカローラクロス(全長4490×全幅1850×全高1620mm)クラスというから、既存のランクルシリーズよりもグッとコンパクトになる。

 搭載パワーユニットは純内燃機関とハイブリッドの2種。2Lクラスのものを採用してくるだろう。価格は400万~450万円級となりそうだ。

■ランクルプラドはまだ買えるのか?

トヨタ ランドクルーザープラド

 ランクル250の登場は2024年3月ということで、ちょっと気になるのがプラドの存在。プラド、充分硬派な性能を誇る。しかも2023年12月24日現在、トヨタのHPにまだ掲載されている。じゃあ買えるのか。

 やはり厳しい。ディーラーでの新車注文は終了しており、現在は最終生産分の納車が進んでいる状況。在庫車狙いなら、あるいは……。

■非・SUVの硬派なクルマ

マツダ2 15MBもGR86 RCもエアコンはついてるので、ひと安心。15MBはマニュアル、GR86のほうは、なんとフルオートエアコンだ。やったゼ

 「硬派なヤツは冒険が好きだろう」という極めて乱暴な推測に基づき、冒険に最適なSUVに絞って硬派モデルを紹介してきたが、さすがに「それだけじゃないだろ」ということで、ここではまったく別方面の硬派モデルを紹介する。

 そう、モータースポーツベースモデルだ。といってもさすがにこちらは数が少なく、メーカーHPで確認できるのはマツダ2とGR86くらい。

 あまりにサミシイので、すべてを「R」モードにすると、なかなかハードな乗り味が味わえるGT-R NISMOも加えてみた。これで勘弁してほしい。

■乗り手を選ぶほどに硬派なモデルを今、振り返る

ブリスターフェンダーも勇ましいパジェロ エボリューリョン。3.5LのV6 MIVECエンジンは280ps/35.5kgmの出力を発生

 昭和の時代はスパルタンなクルマが多かった。特にラダーフレームに副変速機付きのヘビーデューティ4WDは乗り手を選ぶほど手強い。

 ランクル40系と70系、そのライバルのパトロール(サファリ)、1980年代にはパジェロのJトップやビッグホーンのイルムシャーなどが悪路で威勢のいい走りを見せつけている。

 平成の時代に入ると、キング・オブ・SUVを誇示するランクル100系が王者の走りを披露した。が、ランクル以上にシビれる走りを見せたのが、2代目パジェロのショートボディに設定した「エボリューション」だ。

 パリ・ダカールラリー参戦車のノウハウを駆使して開発され、1997年にベールを脱いでいる。

 オフロードで乗ったが、急勾配の登坂路を一気に駆け抜け、コーナーでは舐めるように路面を捉える。力でねじ伏せる走りも楽しかった。V6エンジンは自主規制枠の280psを発生し、7000回転まで使い切ることができる。

 同じ時期にデビューした、いすゞビークロスも刺激的な走りだ。こちらもV6のガソリンエンジンを積み、ショートホイールベースだから軽やかな身のこなしを見せた。

 もう一台の暴れ馬は、三菱の初代RVRに追加されたオープンギアのDOHCインタークーラーターボである。剛性が緩かったこともあり、パンチの効いた走りをちょっとスリリングな気分で楽しんだ。

 この1990年代には羊の皮を被った硬派ワゴンも数多く登場した。その筆頭は、ワゴンにGT-Rのハードメカをぶち込んだステージアのオーテックバージョン260RSだろう。

 パワフルなエンジンを積むだけに攻めの走りでは4WDといえどもテールを振り回す。2代目カルディナに設定された2.0 GT-Tも男気あふれる硬派スポーツワゴンだった。テクニックがあれば痛快な走りを楽しめる。

 ホットハッチとベビーギャングにも硬派が多い。昭和の時代にはシティターボIIが、平成の時代にはダイハツがストーリアにラリー参加用のベース車両、X4(クロスフォー)を送り出した。

 排気量を713ccとし、DOHCターボと4WDで武装したX4の尖った走りには胸躍らされる。

 WRCマシンのベース車も手強いが操る楽しさは格別。マツダのファミリアに加わったGT-Aeはシビれる走りに魅せられた。むろん、ランサーエボリューションとインプレッサWRX STIの走りも刺激的だ。

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