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世界最大の自動車工場 32選 後編 次々とクルマが作られていく超巨大ファクトリー

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世界最大の自動車工場 32選 後編 次々とクルマが作られていく超巨大ファクトリー

SAIC-GM-ウーリン: 中国重慶市 – 40万台

重慶工場は、SAIC(上海汽車)、GM、ウーリン(五菱)の3社が共同で開発した3番目の工場である。当初から年間40万台の生産という野心的な目標をもって設計され、これにより合弁会社の中国国内での総生産台数は年間200万台となる。

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重慶工場は15か月かけて建設された。SAICが50.1%、GMが44%、ウーリンが5.9%を出資している。

ステランティス:スペイン・ガリシア州ビーゴ – 40万台

ビーゴ工場は1958年、スペインと北アフリカ市場向けにシトロエン2CVバンを生産したのが始まりだ。1970年代、プジョーがシトロエンの株式を取得すると、この工場はプジョー504の生産を開始。2014年から2018年にかけて、工場は抜本的に改装された。

スペインの港町に位置するビーゴ工場では、操業開始以来1500万台以上が出荷され、現在6500人の従業員が働いている。

BMW:米サウスカロライナ州スパルタンバーグ – 41万1000台

BMWは、米サウスカロライナ州のスパルタンバーグ工場で、SUVモデルの大半(X3、X4、X5、X6、X7)を生産している。そのうち、X3とX5が年間生産台数の約4分の3を占めている。

1994年の操業開始以来、BMWはこの工場で480万台以上を生産してきた。従業員数は1万1000人以上で、作られた製品は125か国に輸出されている。

マツダ:山口県防府市 – 41万6000台

マツダの防府工場は、瀬戸内海に面する山口県の中南部に位置し、年間41万6000台を生産することができる。CX-5やマツダ6を中心に、CX-3、マツダ2も生産している。

防府工場は、多くの自動車工場のようにベルトコンベアを使っていない。このため、作業員は車両の周囲に容易に立ち入ることができ、生産ラインを組み替えて別のモデルを作ることも簡単だ。

テスラ:米カリフォルニア州フリーモント市 – 49万台

テスラのフリーモント工場では1万人以上が働いており、年間最大49万台の自動車を生産する能力を持っている。敷地全体は150万平米の広さで、2012年6月に最初のモデルSが出荷された。フリーモント工場の特徴は、天窓から自然光が入ること、フードトラックが従業員の食事をサポートすることだ。

テスラは2010年にトヨタからこの工場を買い取った。それ以前は、トヨタとGMが合弁で設立したNUMMI(ニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング)社が運営し、さらにそれ以前の1962年から1982年まではGMが運営していた。

セアト:スペイン・カタルーニャ州マルトレル市 – 50万台

バルセロナ郊外にあるマルトレル工場では、毎年約50万台のフォルクスワーゲン・グループ車を生産している。1993年に操業を開始し、現在では280万平米の敷地で1万1000人の従業員が働いている。

スペインの気候を最大限に利用し、工場の屋根には5万3000枚のソーラーパネルが設置され、稼働に十分な電力を供給している。毎年7000トンの二酸化炭素排出を削減しているという。

フォード:米ミズーリ州カンザスシティ – 50万365台

カンザスシティ工場は、その名の由来となった地から北に15kmほど離れたミズーリ州クレイコモにある。ここではフォードがF-150の多くを製造しており、これが米国内のベストセラー車である以上、生産台数の多さは当然予想されることである。

1951年から軍用車を製造しており、1956年に初めて民間車の生産を開始して以来、その規模は2倍以上になった。51万平米の工場には7000人が働いており、米国市場向けのフォード・トランジットも生産している。

トヨタ:米ケンタッキー州 – 55万人

トヨタ自動車ケンタッキー工場(TMMK)は、トヨタの単一工場としては最大規模であり、米国で初めて100%出資した工場でもある。1988年にカムリの生産を開始し、米国でのセダン人気に支えられてきた。現在もカムリ、RAV4、レクサスESを生産している。工場では1万人を雇用している。

キア:韓国京畿道華城市 – 56万3000台

キアの華城(ファソン)工場のスケールは印象的で、巨大な敷地内には大型モデルを生産するラインだけでなく、独自の鋳造工場、ボディプレス工場、テストコースがある。敷地面積は330万平米。韓国の西海岸に位置するため、生産された自動車はそのまま船に積んで世界中に輸出することができる。

華城工場内のテストコースは全長約15km、12種類のルートがあり、32パターンの路面が用意されている。

マツダ:広島県 – 56万9000台

マツダの広島本社工場は、自動車産業における最も重要な拠点の1つだ。年間生産能力は56万9000台で、CX-3、CX-5、CX-8、CX-9、ロードスターなど、マツダのほとんどの車種がここで生産されている。

工場の屋根にはソーラーパネルが設置され、現在1.1MWを発電している。この電力は工場全体で使用するだけでなく、EVのMX-30の充電にも充てられている。

キア:韓国光州広域市 – 62万台

キアのオートランド光州(クァンジュ)工場は、カレンス、ソウル、スポーテージの生産拠点であり、世界最大級の自動車工場であることは驚くに値しない。フル稼働の場合、年間62万台を生産することができ、これは51秒に1台の割合で出荷することに相当する。

エンジンブロックを造り、ボディをプレスし、すべてのパーツを組み合わせてクルマを造るという、あらゆる工程が光州で行われているのだ。

日産:米テネシー州スマーナ工場 – 64万台

テネシー州スマーナの工場では、年間64万台の日産車を生産しており、米国でも最大規模を誇っている。約360万平米の敷地内では、6700人の従業員が働いている。1983年にダットサンのピックアップトラックの製造からスタートして以来、工場は稼働を続け、現在はEVのリーフも生産している。

ルノー:ロシア・サマラ州トリアッチ – 65万台

モスクワから東へ1000km、ヴォルガ川沿いにトリアッチ工場はある。1966年に建設され、年間65万台の自動車を生産している。従業員は3万5千人で、ルノー・グループに属するアフトワズが運営している。

この工場で生産されるモデルには、ラーダ・グランタやルノー・ローガンなどがある。ダットサンブランドのモデルも生産している。

フォルクスワーゲン:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク – 81万5000台

フォルクスワーゲンのヴォルフスブルク工場の規模を図る尺度として、延べ58kmを超える線路と、広大な敷地内で部品を移動させる6台の機関車の存在を挙げるとわかりやすいだろう。工場全体ではモナコ公国よりも大きく、6万人の従業員が働いている。

フォルクスワーゲン・ゴルフのほか、ティグアンとトゥーラン、そしてセアト・タラッコを生産している。1938年に設立されたこの工場は、戦後の1955年に100万台目の自動車を出荷した。

キア:中国江蘇省塩城市 – 89万台

キアと東風汽車、悦達の合弁工場。年間89万台を生産し、世界最大級の自動車生産拠点となっており、敷地面積は330万平米に及ぶ。

この工場は2002年に設立され、現在は中国市場向けにスポーテージ、リオ、KX7など、キアブランドのさまざまなモデルを生産している。キアと東風は現在、中国のこの地域に3つの工場を持っている。

ヒュンダイ:韓国蔚山広域市 – 153万台

韓国のヒュンダイが運営する蔚山(ウルサン)工場は、ピーク時で153万台を生産する世界最大の自動車工場である。非常に広大で、敷地内に5つの工場があり、エンジンやトランスミッションを作るエリアと、ボディシェルを作るエリアが分かれている。

そのため、蔚山では14のモデルを生産することができ、10秒に1台のペースで新車が完成している。3万4千人の従業員が働いており、サンタフェ、i30、i40、コナ、アイオニック5など、ヒュンダイの人気車種の多くがここで生産されている。

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みんなのコメント

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  • 日本にある工場で紹介されているのがマツダの2ヶ所だけというのが、なんか恣意的。
  • マツダは日本の乗用車メーカーで最も国内生産比率が高い!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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