三菱 i-MiEV のみんなの質問

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トヨタはハイブリッド車ではなく、完全な電気自動車出さないのでしょうか?

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ハイブリッド車の1/30以下しか,売れないからです

●日産の予測は?
最初に,「電気自動車の雄」といわれる日産の予測をご覧ください(下記URL)

★日産による2050年の予測 (2020年ではありません)

http://www.nissan-global.com/JP/ENVIRONMENT/GREENPROGRAM_2010/

この一番下のグラフをご覧下さい

電気自動車+燃料電池自動車=28%
エンジン車(ハイブリッド車含む)=72%

もし2020年の予測なら,「電気自動車の雄」にふさわしい予測ですが,あと38年も先の予測なのに,ちょっと変ではないでしょうか

●どうして電気自動車の予測シェアがこんなに小さいのか?
それは,下記4つの課題が解決できないからです

(1) コストが高い … 電池搭載量が多く,電池コストが高いので,車両価格が2倍以上になります
(2) 航続距離が短い … 冬季,暖房をつけて高速道路を走行すると50~60kmしか走行できません。このためもう1台,別のクルマを所有することが必要です
(3) 充電時間 … 80%になる急速充電(急速充電設備が必要)でも20~30分かかります。この条件で,東京から長野まで温泉旅行したら,半日で行けるところが,丸1日かかります
(4) 充電インフラ … 電力コストが安い(ガソリンの約1/10)のため,ガソリンスタンドのようなインフラ整備をするためのビジネスモデルができません

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●電気自動車の構成技術とは?
ガソリン車と比較して異なるのは,下記の3つです。

(1) 駆動用電池
(2) 駆動モータ
(3) そのインバータ

これらの技術レベルを見てみましょう

●駆動用電池は?
日産はNECトーキンから技術導入し,材料価格が安く結晶構造がマンガンスピネル構造(下記URL参照)をもっています。これは結晶内部からリチウムがなくても結晶構造が崩れないため,短絡→熱暴走を防止しやすく,より安全な構造です。

http://monoist.atmarkit.co.jp/feledev/articles/eventrepo/01/li2_a.html

ただコバルト系に比べると,単位質量や単位体積あたりのエネルギ密度が15~22%くらい小さく,航続距離が必要な電池としては,最適とは言えません。というのは,リチウムイオン電池の体積エネルギ密度はガソリンの2%以下だからです。これでは電気自動車の動力効率がガソリン車の3倍以上あっても,同一体積あたりの航続距離は1/10以下です。実際,iMiEVは冬季(暖房ON),高速道路での航続距離は50kmです。つまりガソリン車の1/10です。

日産がマンガン系を使うのは,ボンカレーのようなパッケージ(ラミネート型)では,耐圧構造をとれないためです。この構造は単セルでは良い放熱特性をしていますが,4セルを組み合わせたモジュール(缶詰形状)では,発熱部が重なるため,放熱できにくい構造になり安全性に問題があります。つまり内部温度が異常高温 → 内部圧力上昇 → となりのモジュールを押しつける → 電池全体が危険な状態になる。このため日産=NEC以外でラミネート型を使うのはほとんどありません。

一方,トヨタは旧三洋電機を含むパナソニックと共同しており,ニッケル=マンガン=コバルト系とニッケル=コバルト=アルミ系から選択できます。この方式は過充電には弱いのですが,高い耐圧構造と高エネルギ密度が特徴です。テスラ社がつかう18650電池はこのタイプです。

つまり現行のリチウムイオン電池で成立するクルマは下記の3種類だけです

(1) 街乗り用小型EV … iQベースのEV。他社もこれに追随します
(2) プラグインハイブリッド車 … 電池量が少ない(EVの1/5くらい)
(3) 宅配便配送車 … 走行距離と充電時間を設定可能

●モータ,インバータ
ハイブリッド車ですでにマスプロ技術を実現したトヨタが圧倒的に有利です。またインバータ技術では,IBGTの冷却技術がたいへん重要なのですが,これについてもデンソーを含むトヨタグループが優れています。

●プラットフォーム
iMiEVもリーフもガソリン車のプラットフォームを改造しています。一方,トヨタは現在の電池能力から見て,当面,電気自動車が生き残れるのは小型の電気自動車(街乗りの買い物クルマ)とみて,iQを開発しています。現在はガソリン車ですが,すでに電気自動車としての開発は終わり,いつでも出せる状況です。
つまり電気自動車専用のマスプロのプラットフォームを持っているのは,トヨタだけです。

●どうして日産は電気自動車を押しているのか?
エンジンとモータの動力分割機構が必要なハイブリッド技術の開発費が用意できなかったため,ハイブリッド車技術はトヨタから導入し,技術的に簡単な電気自動車に注力したのです。しかし日産も多くの課題があることは認識しており,2050年に28%シェアと予測しています。

この経営判断ミスを覆い隠すためにEVブームを作っているのです。これに惑わされている方が多いので,ゴーンさんが9億円ももらえるのです。もちろんゴーンさんがいなくなれば,本当に売れる,HV,PHVに注力するでしょう

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

その他の回答 (11件)

  • RAV4EVを既に販売してますが

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