三菱 i-MiEV のみんなの質問

解決済み
回答数:
14
14
閲覧数:
2,054
0

トヨタは何でハイブリッドカーを作り続けるのですか?自動車は電気が世界の主流になると言われてますが、トヨタ(ホンダも)は何か中途半端な感じがします。ハイブリッドでなければならない理由があるのでしょうか?

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

マスコミ報道にだまされてはいけません。

●日産の2050年の駆動源予想
日産のグリーン・プログラム2010で発表された2050年の駆動源は下記の通りです。

・内燃機関(ガソリンエンジン+ディーゼルエンジン) = 44%
・ハイブリッド(ハイブリッド+プラグイン・ハイブリッド) = 28%
・電気自動車+燃料電池自動車 = 28%

ハイブリッド車には,エンジンがありますので,エンジンが搭載されたクルマは72%になります。つまりあと40年後も,クルマの大半はエンジンが付いているというのが,日産の予想です。あの電気自動車ブームを作った日産の予想です。

●どうして電気自動車ブームが必要なのか?
駆動源は下記のような変遷になります。

ガソリン車 → 燃費改善ガソリン+ハイブリッド車(日本)+クリーンディーゼル(欧州:欧州の比率は53%) → これにプラグイン・ハイブリッドが加わる → これにディーゼル・ハイブリッドとディーゼル・プラグイン・ハイブリッドが加わる

つまり電気自動車は都市内の限定的な車両としてはあっても,今の自動車に置き換わるものではないというのが識者の見方です。

この変遷から,ハイブリッド技術が弱いメーカは,環境にやさしい企業イメージを作ることができません。このため企業イメージ構築のために電気自動車でブームをつくっているのです。

大学の先生の一部は,国から研究費が捻出でき,かつ研究に取り組みやすいテーマが望ましいわけです。エンジンや燃料電池は,技術レベルが高すぎて,ほとんどの研究者にとって研究対象になりえません(その意味で,大学のエンジン研究者はレベルが高い)。電気自動車は,その意味で手頃なのです。

ある大学の先生がスポーツカーのような電気自動車をつくられ,マスコミに出ていますが,下記の問題解決にはまったく無縁で,大半の自動車会社から無視されています。

●電気自動車のやさしさとむずかしさとは?
電気自動車は,素人でもつくれるほど,高い技術は不要です。しかし下記の本質的な課題があり,どの自動車メーカでも解決できません。

(1) 電池コスト … 電池のコストで車両価格が約2倍
(2) 航続距離 … 三菱i-MiEVも日産リーフも,エアコンONなら,せいぜい80~100kmです。東京から群馬の温泉には行けません
(3) 充電時間 … 電圧100Vの家庭で充電するには,半日かかります
(4) 充電インフラ … 電気代がガソリン代の約1/10であることは良いのですが,安すぎて,ガソリンスタンドのような経営が成立しません。このため企業ボランティアや自治体の税金による充電スタンドしかできません

●2020年の駆動源予想とは?
添付図をご覧ください。電気自動車+プラグイン・ハイブリッドの合計で5%くらいです。一方,欧州のディーゼル車はすでに53%です。また日本のハイブリッドは13%くらいです。これから次のことが言えます。

・日本のハイブリッド = 小規模なブーム
・欧州のディーゼル車 = 完全に主力
・電気自動車 = あと10年後でも,2~3%

●ガソリンスタンドの将来像
石油から作られる燃料をつかう自動車,船舶,航空機などは,2035±5年にくるオイルピーク(石油の需給バランスの崩れ)までに脱石油をはかる必要があります。この時のエネルギ貯蔵手段は,二次電池ではなく,水素です。温暖化防止を考えると,LPGもLNGもダメで,これも水素に移行する必要があります(一次エネルギは原発)。

つまり石油燃料を水素に転換させる社会の仕組み(水素社会)が必要なのです。この社会になれば,ガソリンの代わりに水素を販売するスタンドが必要になり,経営としては継続できることになります。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

回答の画像

質問者からのお礼コメント

2010.8.11 22:43

大変詳しい説明ありがとうございます。プリウスがいろいろ取り沙汰されてたので迷ってましたが、HYBの方が現実的なんですね。他の方もありがとうございました。

その他の回答 (13件)

  • 石油会社が困るからですよ。

  • たとえ将来電気が主流になったとしても(それとて本当かどうかまだ未確定な部分も多いですが)
    今現在、まともに使える(ガソリン車の代わりとして成り立つ)電気自動車をどこも作れていません。

    ガソリン車より遥かに燃費がよい車で、常識的な値段で販売できるのがハイブリッドです。

    電気自動車や燃料電池車が200万そこそこで販売できて、インフラも整備されているのならまだしも、現在ではそこまではまだいってないし。

    電気自動車の時代はまだ少し先ですよ。

  • 電気自動車は、確かに素晴らしい技術だと思います
    今後の自動車業界にとっても大切な物だと思います
    しかし、世の中はまだまだ化石燃料が主流の時代です
    仮に全メーカーが電気自動車の量産に入っても、必要とされるインフラ(電気を充電できるスタンド、修理の出来る工場)が全国に整備されていなくては安心して走れませんよね?
    それに、まだまだ電気自動車はコストがかかるので普通乗用車(電気自動車は軽・コンパクトカータイプがメインですよね?)や量産に乗るには価格が高いと思います

    そんな中、現状で出来うる最大限の「エコ」といわれる物が、ハイブリッドカーなのだと思います
    メーカーもエコとは言いながらやはり商売ですから車が売れないと意味がありません
    2010年代はまさにハイブリッドカーから電気自動車への過度期なのだと思います

1 2
「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の
「自動車」カテゴリとデータを共有しています。
三菱 i-MiEV 新型・現行モデル

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

三菱 i-MiEVのみんなの質問ランキング

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離