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スズキ スイフトスポーツはかっ飛ばさなくてもまっ当な実用車=国民車か?

スイスポAT版をかっ飛ばさずに調査

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第4回目。今回の調査対象は、いわゆるカーマニアの間では大人気のスズキ スイフトスポーツである。
>>国民車とは?

現行スイフトスポーツは、スイスポとしては4代目にあたる非常にスポーティな小型ハッチバックだ。搭載エンジンは最高出力140ps/最大トルク230Nmを発生する1.4Lの直噴ターボ。それで超筋肉質でありながら超軽量な車体(MT版の車重はわずか970kg!)を動かすのだから、速くないはずがない。楽しくないはずがない。

だが、というか「それゆえ」というべきか、これまで語られてきたスイスポの試乗レポートはどれもなかなかマニアックだった。

主に「エンジンをギャンギャン回しながらスポーティにかっ飛ばすとどうなのか?」という観点に基づいたこれまでのレポートは、もちろんこの車のキャラに完全に合致したものではあるため、筆者はそれを非難したいわけではない。

ただ、「今どき公道で常時かっ飛んでる人なんてほとんどいないんじゃないの?」との疑問は抱いている。

スイスポのような車を買う人でも、ギャンギャン系になるのは状況が許すほんのたまにのことでしかなく、大半の時間は、常識ある大人として「ごく普通ぐらいのちょいスポーティな運転」に徹しているはずなのだ。

ならば、調査すべきはギャンギャン領域でのスイスポではなく、「割と普通めに運転した際のスイスポ」なのではないかと筆者は考える。

そしてその場合、調査対象となるグレードは当然ながらドライバーを選ぶ6MT版ではなく、その気になればAT限定免許のギャルでも乗れる「オートマのほうのスイスポ(199万2600円 ※セーフティパッケージ装着車)」となるだろう。

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