CX-8ほかに雪上試乗。マツダ車に感じる一本筋が通った走りの中身に触れた
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
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北海道はそのほぼ中央部に位置する、道内では第二の都市、旭川。その空港から、さらに北へと向かうこと50km強。本拠地広島からは遥か遠くに離れたそんなロケーションに位置するのが、真冬の最低気温は-20~-30℃にも達するという農業の街、上川郡剣淵町だ。
マツダとこの町の付き合いは、かれこれ30年以上。厳しい冬の環境下でも、安全で快適に使える車両を開発するべく、新たな冬季試験場を探していたマツダ。そんな動きを知った当時の剣淵町長が、「ならば是非ともこの街へ」と全面的なサポートを決断。それが両者の付き合いの発端であったという。
かくして、雪のために冬には閉鎖される町道をテストコースの一部として使用させて貰うなどして、この地で初めての冬季試験を行ったのが1985年。以来、コースづくりなどを地元のメインテナンススタッフが行い、一方で町民を呼んでの試験場開放イベントを実施したり、広島本社で開催される物産展で剣淵町産の野菜を販売したりと、両者の”蜜月関係”は連綿と続いているという。
そんなマツダの“第二の故郷”で、このところ毎年末に開催されている雪上試乗会。翌早朝からのプログラムのため、前日入りしたホテルで開催された夕食懇親会の席で、隣席となった開発担当役員氏の口から不敵な笑みと共に放たれたのは「明日は”ジャーク”の話をたっぷり聞いて貰うことになりますから!」という、何ともナゾのフレーズであった。
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