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ランボルギーニ、ハイブリッド・スーパースポーツ「シアン」を世界初披露

伊ランボルギーニは9月3日、63台限定で生産するメーカー初のハイブリッド・スーパーカー「シアン」を公開した。

ボローニャ地方の方言で「稲妻の閃光」を意味する“シアン”のパワーユニットは、785馬力まで出力が高められたV12と、ギアボックスに組み込まれた34馬力のモーターだ。ホイールとモーターを直接つなぐのは低電圧ハイブリッドで初の技術といい、システムトータル出力は819馬力に達する。特徴的なのは、リチウムイオンバッテリーに代えて、こちらも世界初となる軽量なスーパーキャパシタを採用している点。これによりモーターとあわせても34kgという異例の軽重量を実現し、パワーウェイトレシオは1.0kg/馬力となる。

また、ハイブリッドの採用は発進時の加速を大幅に強化することとなり、0-100km/hは2.8秒以内とランボルギーニ史上最速を達成。中間加速もニュルブルクリンク最速をマークした「アヴェンタドールSVJ」を30km/h-60km/hで0.2秒、70km/h-120km/hで1.2秒凌ぐ数値だ。アシストに用いられる電力は、ブレーキングの度にスーパーキャパシタにチャージされ、その特性により同じ出力でトルクの増大に使用される。この回生ブレーキはシアンのため特別に開発されたシステムで、こうした部分に開発に多大な労力がかけられたことがうかがえる。

エクステリアに設けられたフロントフードの斜めのラインや6個並んだ六角形のテールライトなどは、カウンタックからインスピレーションを得たもの。コンセプトカー「テルツォミッレニオ」用に設計されたY字型ヘッドライトや、走行中のみ突出するリアウイングなど先進装備も取り入れられ、グリーンとゴールドにペイントされたボディとあいまって未来的な雰囲気を醸し出している。

実車はフランクフルトモーターショー(9月10日開幕)でお披露目される予定だが、3億円近い価格にもかかわらず、残念ながら63台全てが既に売約済とのこと。今後、コレクターズアイテムとなることは確実だろう。

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