工具のプロに「最初に揃えたいオススメの自動車工具」を聞いてみた
掲載 更新 carview! 写真:編集部
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クルマのDIYに欠かせないのが「自動車用工具」。ホームセンターで売っている工具でも作業できますが、ときにネジをナメてしまったり、使いづらくて時間がかかったりすることもなきにしもあらず。そんな不便を解消してくれたりするのが専門ブランドの工具です。
各メーカー様々な特色があり、使いやすさは当然のことながら、所有する喜びも味わえます。とはいえその種類は多く、最初にどれを買ったらいいのか迷う人も多いはず。というわけで、横浜市都筑区にある「ワールドインポートツールズ」の樋口店長に教えていただきました。樋口店長は工具にまつわる専門誌の監修や、タモリ倶楽部の「工具特集」で解説者として出演するなど、知る人ぞ知る工具マスターなのであります。
まずは、クルマ以外のDIYでもなにかと使用頻度の高い「ドライバー」について。「工具選びも大事ですが、その前に使い方もしっかり覚えてほしいですね。ドライバーは押して回す。“押す:7”、“回す:3”のイメージです。中途半端な押し方で回すとネジをナメてしまいます。それとネジ山の大きさに合ったドライバーを使うこと」と樋口店長。どんなに良い工具でも使い方が間違っていればその実力を発揮してくれません。要チェックです。
おすすめのドライバーを2つ教えていただきました。1つ目はドイツの「Wera(ヴェラ)」のドライバーです。ヴェラはドライバーに強いメーカーで、特徴はグリップと先端にあります。グリップは粘土をギュッと握ったような形状で人間工学に基づいた力の入れやすい形になっています。またグリップの端は六角形になっており、作業中に置いた時に転がっていかないような工夫もされています。
先端はダイヤモンドパウダーがコーティング(無加工のノーマルタイプ、レーザーチップ加工タイプもあり)されていて、摩擦によるグリップ力でネジ山をしっかり掴んでくれます。そのグリップ力は磁力なしでもネジが先端にくっつくほどです。
実際に使ってみたところ、たしかにグリップのぴったりとしたフィット感は気持ちよく、力が入れやすい形状です。本当にネジがくっつくのかやってみたところ、確かにくっつきました! フォトでチェックしてみてください。
2つ目はスイスの「PB(ピービー)スイスツールズ」のドライバーです。こちらの特徴もグリップと先端にあります。グリップは「クラシックグリップ」、「マルチクラフトグリップ」、「スイスグリップ」の3種類があります。
実はPBのグリップ、なんとも言えない独特な「匂い」で有名だったのですが、例えると「銀杏」のような匂い…(編集K所有のもので確認)。以前日本にPBの女性社長が来日した時に樋口店長が「あの匂いは臭いから変えたほうがいい」と伝えたところ、独特な匂いがそのブランドをイメージするものだと受け流されてしまったそうです。
しかしめげない樋口店長、日本のユーザーはこの匂いを好まない人が多いと説得を続け、その熱意に押されたPBは日本でもネスカフェでお馴染みの食品メーカー「ネスレ」に相談し、男女ともに良い匂いと感じられる匂いを研究した結果、現在はバニラの香りのするものに改良されたそうです。
先端は日本のネジ規格に合わせたもので、こちらも先端に磁力を持たずともその精度高さによりネジがくっついてきます。匂いはたしかにバニラの香り。現在の主力である「スイスグリップ」はそのゴム感が手にしっかり馴染み力が入れやすく、また先端も日本のネジにぴったり合うため非常に回しやすいものでした。
いずれのドライバーも甲乙つけ難く、デザインもさることながら、実際にグリップを握ってみてしっくりきたほうを選ぶのが良さそうです。近くに輸入工具を取り扱っているお店がある方はぜひチェックしてみてください。次回はラチェットやニッパーなどを紹介したいと思います。
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