82年前のモデルが新車で買える モーガンカーズ ジャパン全国展開スタート
掲載 更新 carview! 写真:編集部
掲載 更新 carview! 写真:編集部
4月2日に設立されたモーガンカーズ ジャパンがメディア向けにラインアップをお披露目しました。モーガンカーズ ジャパンを運営するエスシーアイはケータハムやKTMクロスボウの正規輸入元としても知られ、全国に8店舗の正規販売代理店を展開し、日本法規に適合した4モデルを国内販売すると同時に、部品販売やアフターサービスを行うことになります。これまでの正規輸入元、モーガン オート イワセは、正規販売代理店モーガンカーズ東京として継続します。東京の他には仙台、千葉、東京北、岡崎、名古屋東、大阪、福岡に展開されます。
モーガンはイギリスのメーカーで、1909年に創業者ヘンリー・フレデリック・スタンレー・モーガンが、前2輪、後1輪の「モーガン スリーホイーラー」を作り「モーガン モーター カンパニー リミテッド」を設立したのが始まりです。1936年に「モーガン4/4(フォーフォー)」が誕生。現在でもほぼ同じデザインと製法で作られ続けており、世界で最も長く製造されているモデルだとか。その後ハイパワーエンジンを搭載した「モーガン +4(プラスフォー)」や「モーガン +8(プラスエイト)」などを展開しますが、同じモデルの小変更をするのみで新型は登場しません。そして2000年のジュネーブショーで64年ぶりのニューモデルとして「エアロ8(エイト)」が登場。エアロボディを持った新しいモーガンとして話題となりました。その後も変わらずハンドメイドで作り続け、現在のモーガンの年間製造台数は850台ほどだそうです。
今回国内で販売されるのは、「モーガン スリーホイラー」、「モーガン4/4(フォーフォー)」、「モーガン+4(プラスフォー)」、「モーガン ロードスター」の4モデルです。「モーガン スリーホイラー」は1953年に販売終了していましたが、2011年に現代版に改良されて復活しました。昔の軍用機のような雰囲気のボディにむき出しのS&S製2リッターVツインエンジンをフロントに搭載し、マツダロードスターのトランスミッションとベルトを介して後輪1輪を駆動します。「モーガン+4(プラスフォー)」はフォードの1.6リッター4気筒のシグマエンジン、「モーガン+4(プラスフォー)」はフォードの2.0リッターのデュラテックエンジンを搭載し、いずれもマツダロードスターの5MTを搭載。「モーガン ロードスター」にはマスタング用のフォードの3.7リッターV6エンジンと6MTを搭載しています。
「モーガン スリーホイラー」含め、モーガンの全てのモデルはいずれもスチール製のシャーシ、トネリコアッシュという木材にアルミパネルを貼ったボディという、今では考えられない構造を採用しています。フロントサスペンションはスライディングピラー式、リアはリジットアクスルに板バネとクラシックな構造です(スリーホイラーのリアはカンチレバー式)。
価格は一番安い「モーガン スリーホイラー」でも766万8000円とお安くはないですが、全てのモデルが昔からほとんど変わらない製造方法でかつ完全ハンドメイドと考えるとむしろ安いとも言えます。自動運転などのハイテクが当たり前の現代に木材でできたボディを持つクラシックなクルマが新車で買えるとは、クルマ好きからすると夢のような話かもしれませんね。
次のページ>>スペック
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!